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本記事では、奥浜名湖エリアの「舘山寺(内浦湾)」を解説しています。
ポイント紹介は当然のこと。どんな魚が釣れるのか、おすすめのシーズンなどを詳しくまとめています。細かすぎるポイント解説もしているので、ぜひ参考にして釣りに出かけてください!
舘山寺(内浦湾)の基本情報
舘山寺には遊園地と温泉街があります。昔から静岡県西部の観光スポットとして知名度があり、地域では魚釣りの人気があるエリアです。
特に夏から秋にかけて、シーバス・キビレの実績があります。
- ポイント名:内浦(うちうら)
- 所在地:静岡県浜松市中央区舘山寺(かんざんじ)
- アクセス方法:東名「舘山寺スマートIC」から5分。「浜松西IC」から15分程度。
- 駐車場:有料と無料が点在するためMAPで検索したほうが早い。
- トイレ:内浦駐車場と動物園側の遊覧船のりばにあり。
- 近くの釣具店:はなぞの釣具店
- 近くのコンビニ:セブンイレブン浜松舘山寺町店、ファミリーマート舘山寺温泉店
観光地なので交通機関で行くこともできます。ただし、JR浜松駅からバスで40分ほどかかります(ほぼ終点)。現地で釣具のレンタルが無いし、釣具店もないため、手ぶら釣行は無理ですね。
おすすめは自動車での移動。高速のスマートICが近くにあるため、県外からの利用も便利。駐車場を探すなら、GoogleMAPで検索してみてください。ちなみに有料なら動物園のPが安めですが、夕方には閉まるので夜釣りには使えません。無料は台数が多く入るわけでもないので、ハイシーズンや週末時は満車になることも。
コンビニは24h営業が近くに2店あるのが強み。釣りエサ販売はないですが、夜中に小腹空かした時だったり、飲み物を確保したい時には便利ですね。
舘山寺(内浦湾)の特徴
内浦湾は遊覧船が航行しており航路がありますが、岸からの釣りで影響はほぼありません。
遊園地側はすこし投げると水深3m以上が多く、エサの投げ釣り向きです。ホテルが多いベイストリートから動物園のほうは、水深2m以内と浅めで、ウキ釣りがメインになります。
「この場所はこの釣り方しか出来ない」……ような特化したタイプではなく、エサとルアーで隔たり無く遊べるエリアといえます。
もし山側で釣りをするなら?
内浦湾には舘山寺山と大草山、2つの山があります。こちらの記事で紹介していますが、どちらも海岸は釣りポイントとして実績があります。
ただ……釣りをするためには、登ってから下りる必要があるので、地味に疲れます。
メリットとして、ポイントの競争率が低いから魚が多いことがあります。しかし岩が多いため、根掛かりリスクがそれなりに高いのがネックですね。そのため混雑しやすい時期に選択するのはアリです。
舘山寺エリアでシーズンごとに釣れやすい魚
- 春:キビレ、シーバス
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釣れはじめるのは4月頃から。湾の入口からパルパル側ににかけてのちょっと深いエリアでやるのがおすすめ。
- 夏:キビレ、クロダイ、ヘダイ、シーバス、ギマ、ハゼ
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ベイストリート側は夜の電気ウキで手の平サイズがよく釣れるように。日中の投げ釣りはギマかヘダイで、キビレとクロダイはルアーで狙う。居るサイズは30〜40cmくらいが多く、50cm近くは稀。
- 秋:キビレ、クロダイ、シーバス、サヨリ、サバ、イワシ、ハゼ
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サヨリは夏の終わり頃から群れ次第。シーバスとキビレは夏から継続して、夜釣りでルアーかエサで狙える。秋口はサバとイワシが入ってくることもあり、サビキで釣れないこともない。
- 冬:シーバス、クロダイ、キビレ
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実績はあるものの、釣れる場所とタイミングはかなり限定される。もし釣るなら大草山側から深場をブッコミかルアーで。
エサ釣りのターゲットとおすすめタックル
エサ釣りのおすすめ時期は6~9月にかけて。キビレとシーバスがターゲットで、夜釣りがおすすめです。水深が浅めのベイストリート側でやるなら、電気ウキ仕掛けが適しています。
- ロッド:3.3~4mの振り出し竿(磯竿が適している)
- リール:スピニングリール3000番クラス
- 仕掛け:飛ばしタイプの電気ウキ(自立型)
- エサ:青ジャムシ
電気ウキ仕掛けで使用するロッドは磯竿がおすすめ。投げ竿でも可能ですが、ウキを遠投する目的に適しているのが磯竿だからです。使うリールはスピニングで大丈夫。
仕掛けはシンプルで、自立タイプの電気ウキにハリスと釣り針だけ。潮の流れも弱いので、途中でガン玉も必要ありません。
自立タイプのメリットは、比重のおかげで遠投可能なことと、ウキ下にオモリが必要ないこと。より自然なエサを再現しつつ、底につかず離れずでキビレに確実なアプローチを実現します。もしシーバス狙いなら、ウキ下を50cm程度に調整すれば対応できます。
ルアー釣りのターゲットとおすすめタックル
ルアー釣りのおすすめは6~10月にかけて。主なターゲットはキビレ・クロダイ・シーバスなので、チニングのアプローチが主体になります。チヌ狙いでボトム探りをしていると、たまにマゴチも釣れます。
- ロッド:8~9ftのMLシーバスロッド
- リール:スピニングリール3000番(PE0.8+リーダー16lb)
- ルアー:シンキングペンシル、ポッパー、ジグヘッド+ワーム
6月中旬以降はトップでも反応が出るように。夜間は電気ウキ釣りなどエサ釣りが多いので、ルアーをやるなら日中がおすすめです。干潮時と満潮時でポイントを切り替えると釣果に繋がります。
トップで反応がなかったり夜間などは、チニング用のジグヘッド+ワームがおすすめ。小石が点在しているので、ズル引きは根掛かりリスクがそれなりにあります。このメソッドはほぼ1年中で通用します。
初夏や晩秋など活性が落ちかけのタイミングは、50~70mmのシンキングペンシルで、ゆったり遅く使うのがいいでしょう。レンジコントロールのテクニックは必要ですが、全域で使える万能性が光ります。
他に持参するべき釣り道具
- ランディングネット(玉網)
- 水くみバケツ
護岸堤防がほとんどなので、伸縮タイプのランディングネットは必要です。手の平サイズの小物狙いでも、大型が食いついてくることもあるので、準備しておいたほうがいいでしょう。
水くみバケツは魚を活かすのにも使えるし便利です。釣りが終わったら、その場を水で流して綺麗にするためにも必要です。
細かすぎる舘山寺内浦湾のポイント紹介
内浦湾は場所によって特色が変化します。狙いたい魚か魚釣りの熟練度によって、ポイントを切り替えるのがベストでしょう。
- パルパル~動物園:ほぼ水深が一定で初心者にもやりやすい
- 舘山寺山~ロープウェイ下:水深変化があるのでタナの理解度が必要
- 大草山側:投げ釣り向け
人気があるのは南側の「パルパル~動物園」。常連とルアーが多いのは舘山寺山~ロープウェイ下くらいまで。実績面でいうならどちらも大差はないものの、コンスタントにあがるなら動物園に近いほうですね。
湾の東側は小河川の流入があるのでベイトが集まりやすく、夜の電気ウキでシーバスの釣果がけっこうあります。サイズはまちまちですが、30~50cmくらいがアベレージ。
初心者向けのエリア
ポイント紹介だと「ベイストリート側」と称されることが多いエリア。水深がほぼ一定で砂地が多く、電気ウキがやりやすいエリアです。ウキ下調整でシーバスとキビレを狙いわけやすいメリットも。
ハイシーズンの7~8月はそれなりに混みますが、わりとどこでもチャンスはあります。唯一差をつけれるヒントがあるとしたら、小さな真水の流入を探すといいでしょう。
中級者以上のエリア
内浦湾の西側は急深が点在しています。そのため電気ウキだとキビレは狙いづらく、シーバスメインに。かといって投げ釣りなら簡単ではなく、魚が確実に通るかけあがりにエサを置く必要があります。
夏になると、岸壁近くでクロダイとキビレが泳いでいる姿をよく見れます。「見える魚は━━」の言葉通り、警戒心が強いので、日中のエサ釣りは難易度が高い。トップ系のルアーを使い、なるべくスレさせないよう、1キャストごとにじっくり攻めるのが効果的。
舘山寺周辺の観光情報など
舘山寺は浜松市の観光地エリアです。遊園地もあるし動物園にフラワーパークもあり、ホテルもあるし温泉地なので、泊まり釣行にも最適です。
うなぎ料理店も多く、連日観光客で賑わっていますが、夜間の飲食に選択肢はほぼ無いので注意。
釣り初心者などファミリー向けのポイントでもあるから、家族で旅行と魚釣りで切り替えるとか、宿泊先にして夜にこっそり釣りをするとか、そういった目的で利用するのに便利なエリアですね。
旅行予約サイトを利用すると、ポイント還元などのサービスもあります。もし舘山寺へ宿泊と釣行を考えているなら、じゃらんでホテルを探してみてください。
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【まとめ】舘山寺エリアは初心者にも優しいポイント
舘山寺エリアはエサとルアーで狙い所が変わるポイント。全体的に足場が良く、駐車場も近くにあるので移動しやすい利便性はなかなか。
総合的に「初心者がここから始めるのにも適しているポイント」といえます。
- 施設充実の観光地で、車アクセスが便利/夜釣りは電気ウキが有効
- 夏~秋はキビレ・シーバス・クロダイ、サヨリや小型回遊もチャンス
- 浅場はウキ・近投、急深部は投げor中下層ルアーでレンジ攻略
- ルアーはチニング主体:シンペン/ポッパー/ジグヘッド+ワーム
- 山側(舘山寺山・大草山)は根掛かり多めだが競争率低く良型期待
- 観光客が多い時間帯は安全最優先/後方確認とゴミ持ち帰り必須
釣りシーズン自体は夏から秋にかけてがメインで、大物ならシーバス・キビレ・クロダイくらいしか選択肢はありません。対象魚にこだわりがないなら、小物の五目釣りで夏から秋は昼夜問わず楽しめるポイントです。
……とはいえ、同時期は観光客も多いし散歩する人もいるので、釣りの仕掛けを投げるさいは後ろに注意しましょう。
本記事は舘山寺の内浦をメインに紹介しましたが、内浦湾に含まれる舘山寺山と大草山は、競争率が低いけど大物に期待できる絶好の釣りポイントです。
釣り場を綺麗に保つため、自分で出したゴミを持ち帰るのはもちろん、目についた他のゴミも拾うことが、ポイントとアングラーを守ることに繋がります。
ルールとマナーをしっかり守り、楽しい釣り体験をしてください!

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