浜名湖は市民だけでなく、近隣の県からの釣り客も多く訪れます。
週末や大型連休になると、新居弁天海釣公園は愛知県ナンバーのほうが多かったりするし、潮干狩りのシーズンは色々なナンバーを見かけるようになります。
特に混雑するのは、「連休+釣果がある」条件が重なる時。
混雑した釣り場が苦手なら、混みやすいタイミングを避ければいいですが、どうしてもそのタイミングでしか休めない人だって居るはずです。
本記事はそんな方のために、混雑から避けつつ釣果にも期待できる「穴場ポイント」を紹介しています。
競争率が低いけど釣果に期待が持てる浜名湖の釣りポイント
全国的にも春から秋にかけては釣りシーズンになるので、各地の釣果情報が出てくると、有名な釣りポイントから混雑していきます。
経験則から「有名な釣りポイント」の特徴は、アクセスが良いのと、魚が釣れやすい条件が重なっていることが挙げられます。
ようするに、車を停めてあまり歩くことなく、すぐ釣りが開始できるような場所です。
浜名湖はほぼ全域の沿岸部で魚釣りができますが、各情報誌だったり当サイトで紹介しているポイントみたいに、限定されている「ポイント名」が存在するのは、ずっと昔から釣りポイントだった背景と、実績があるからです。
知名度があると混雑しやすいのは観光地も同じこと。
というわけで、ハイシーズンでも混雑を避けたいのであれば、有名ポイントの逆張りをすればいいわけです。
釣果も期待できる浜名湖の穴場ポイント4選
私の経験則から、春から秋にかけてのハイシーズンでも混雑しにくい釣りポイントかつ、釣果にも期待できるポイントは、次の4箇所をおすすめします。
- 舘山寺山(かんざんじやま)
- 大草山(おおくさやま)
- 太平洋岸自転車道路
- 弁天島エリア(べんてんじま)
これらのポイントに共通するのは、車(駐車場)から釣り場までけっこう歩く必要があること。
魚釣りはけっこう荷物が多くなりがちで、特に夏場はクーラーボックスに飲料水と氷を詰め込んだりするので、持ち歩く距離が長いと釣り開始前に体力を削られてしまいます。
年齢を重ねるほど疲れは顕著になっていくし、釣り客は中高年が多いため、疲れる釣りポイントは敬遠される特徴があります。
だからこそ、駐車場から歩く距離が長いほど、隠れた激レア釣りポイントに出会える可能性があるわけです。
それではひとつひとつ、ポイントの特徴を説明します。
舘山寺山が激レアポイントの理由
舘山寺は当サイトでもポイント紹介していますし、夏場は特に混み合います。
でもそれは遊園地から動物園までのエリアだけの話。
舘山寺山の釣果実績はそこに隠されていますが、山の周囲が急深になっており、岩場にはクロダイが居着いていて、水道はシーバスが回遊してきやすい特徴があります。
なぜ穴場ポイントかは、麓の駐車場から釣りが可能な場所までそこそこ歩くし、山らしいアップダウンがあること。
そういう理由で競争率は低いものの、急深で潮通しも良く、大物実績は昔からそれなりにあるので、ポテンシャルはかなり高いのが舘山寺山の特徴です。
舘山寺山は観光地でもあるため、歩道が整備されています。
しかし近年は大雨の影響で土砂崩れがあり、整備している箇所もあるため、工事で立入禁止になっていることもあります。
大草山が激レアポイントの理由
大草山は舘山寺山と同じく、釣り場にたどり着くまでが疲労ポイントです。
釣り場へ行くには大まかに2つのアプローチがあります。
頂上のロープウェー乗り場に車を止めてひたすら階段を降りるか、麓のマリーナから草が生い茂る道を通って海岸に出るかの二択。
安全ルートは山頂から下ること……だけど、標高113mを往復するのはかなり疲れます。
中腹に車を停めれる場所があり、そこから高速道路の橋脚まで抜けれるようになっていますが、台数が限定されます。
一応マリーナ側から沿岸を歩いて抜けるルートもありますが、潮が上がると道がなくなるのでおすすめしません。
大草山から内浦湾へ投げる釣りはキビレの実績が多いですね。
釣果情報では舘山寺のベイストリートからの実績が重視されますが、その反対側である大草山(内浦側)も同じ水域にあるわけですし、キビレとクロダイの魚影はかなり濃い目です。
北側にある橋脚前はシーバスの実績があるものの、地図上で行き方がわかりにくいので、現地を知る人にこそ知られた穴場ポイントで知られています。
自転車道路が激レアポイントの理由
浜名湖の外周(特に東側)は自転車道路が整備されています。
ここが激レアである理由は、自動車が入れないことと、とにかく範囲が広いしポイントを絞るのが難しいこと。
でも「釣れやすいポイント」を絞るのは比較的簡単です。
GoogleMAPの衛星写真で見ると、小河川があったり海色に変化があったりする場所があります。
小河川はミネラルを届けるのでプランクトンの活性があがり、小さな魚が集まりやすいため、結果としてフィッシュイーターが集まる条件になります。
海色が変化しているのは、水深に変化があるからで、魚は平坦な砂地の中でもくぼみを好むため、魚が居着きやすい条件となります。
このような「些細な変化」を地図から読み解くことで、隠れたポイントも自分で探す能力が備わります。
弁天島が激レアポイントの理由
弁天島は観光地であり、釣りポイントとしても有名です。
なぜ”人が少ない”に入っているのかというと、駐車場が有料だから釣り人は思っているより少ないのと、歩けば歩くほど面白いポイントが見つかるからです。
ここで該当するのは、弁天島の住宅地の外周全てです。
弁天島海浜公園の駐車場は時間限定ではなく、1回入ったら数日でも一律410円なので、車を停めてホテル宿泊しても、駐車料金を気にする必要がありません。
釣りのメインは赤鳥居が見える南側が人気ですが、それは駐車場から近いからです。
駅の北側は住宅街となっていますが、外周は堤防になっており、道が狭く駐車場もないため、車で来る釣り人は敬遠したくなるポイントです。
この外周エリアはタコ釣りでランガンすると結果がでやすいですし、夏の夜はライトゲームで小型のシーバスやチヌと遊ぶことも可能です。
夏は海水浴場と観光・宿泊で混みやすいエリアですが、そこから離れると驚くほど静かだったりします。
各ポイントでおすすめの釣り方と対象魚
この項目では、これまで紹介した穴場ポイントを、何時どうやって何を攻めるか━━について解説しています。
舘山寺山はルアーでシーバス狙いがおすすめ
舘山寺山でシーバスを狙うなら、ポイントは山の北側か東側になります。
- 対象魚:スズキ(シーバス)
- おすすめのシーズン:6~10月
- おすすめの釣り方:ウキの流し釣りかルアー
北側と水道部分は急深のため、ルアーでシーバスを狙うなら、水深3m以内を通すMD系ミノーがあると便利。
テクニックに自信があるなら、シンペンのドリフト釣法が理想です。
サイズ狙いは夜のほうが有利で、得に秋がハイシーズン。
エサ釣りは内浦側に向けて、電気ウキを使った流し釣りが無難です。
夏の水温が高い時期は、ルアーのトップで日中は小物と遊べたりもできます。
大草山は投げ釣りでキビレ狙いがおすすめ
大草山のポイントは、南岸の砂利浜か東名の橋脚下になります。
- 対象魚:キビレ、スズキ(シーバス)
- おすすめのシーズン:6~9月
- おすすめの釣り方:投げ釣りのブッコミ
主に釣れやすいのキビレで、おすすめのシーズンは6~10月頃まで。
7月になると水温が上がり、岸辺で泳ぐ姿を見れるようになったら、夜釣りも好調になります。
エサ釣りは遠くへ投げる必要はなく、30m以内を目安に探り歩きましょう。
手間を減らしたいなら電気ウキ釣りがおすすめで、ウキ下2mくらいにして、シーバスもついでに狙うのが向いています。
自転車道路は二輪車ランガンがベストチョイス
自転車道路のポイントは、村櫛から細江までの広範囲が対象に。
車でも部分的に入れる場所はありますが、より広範囲を探るなら自転車かバイクの二輪車向けです。
- 対象魚:キビレ、シーバス
- おすすめのシーズン:7~9月
- おすすめの釣り方:ルアーのトップウォーター
6月以降で水温が上がってくると、道路から岸辺で泳ぐキビレやクロダイを確認できます。
沿岸は浅い箇所が多く、ウェーディングが理想ですが、夏場に胴長履きながら移動はしんどいのでケースバイケース。
もし車で行きたいなら、地図で水路がある橋の近辺に着目してください。
たいてい数台は停めれるスペースがあるので、ここを拠点に徒歩ランガンするのもアリ。
弁天島エリアの攻め方
弁天島エリアは、町内の外周をランガンするのがおすすめです。
護岸堤防なのでランディングネットは必須。
- 対象魚:タコ、スズキ(シーバス)
- おすすめのシーズン:5~11月
- おすすめの釣り方:タコエギ、シーバスルアー
おすすめは4月頃からはじまるタコ釣り。
弁天島の住宅街は車が停めれないので、ライバルは地元民か自転車アングラーくらいだから競争率は低め。
夜間はシーバスも狙えますが、サイズに期待できないものの、ランディングネット必須のポイントで経験を積むにはいいポイントです。
海浜公園の夜は、特に夏だと花火だったり観光客が多いので、釣りをするなら深夜帯を選んだほうがいいと思います。
まとめ:人が少ない釣りポイントを選ぶメリット
人が少ないポイントは、人が少ないから魚が釣れないとは限りません。
魚は基本的に、隠れてすごす習性が多いし、釣られればそこから1匹居なくなるので、人が多い有名ポイントほど釣れにくくなるのは確かです。
人が少ないポイントのメリットは、そこに居る魚が釣られきることがほぼ無いので、安定した釣果が望めることが最大の利点といえます。
駐車場からすぐ釣りができる環境は、移動も楽だし道具も多く持てるしで、確かに魅力的。
でも、自らの足でポイントを見つけ出し、狙い通りに釣れた時の喜びは、記憶に残る素敵な体験となるでしょう。
浜名湖は広く、ここでは詳細まで載せてないので、紹介しきれてない隠れスポットがまだまだあります。
それを見破るコツとしては、各メディアが紹介する有名釣りポイントの”スキマ”を意識するといいでしょう。
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