浜名湖のキビレは、春から秋にかけてほぼ全域で釣ることができます。
エサとルアーどちらでも釣れますし、アプローチもいろいろ試せる戦略性もあります。
クロダイよりは難しくないので、初心者でも大物釣りを体験しやすい対象魚としておすすめです。
本記事では、「浜名湖でキビレを釣りたい!」と意気込む人に向けて、なるべく要点を絞って説明しています。
ぜひ最後まで読んでいってください!
浜名湖でキビレを狙うなら知っておくべきこと
キビレはクロダイと見た目と形がほぼ同じです。
名前の通り、尾びれと胸びれに黄色が入っていることが特徴。
全体的に白っぽく見えるのがキビレで、黒々しているのがクロダイです。
キビレは汽水域を好むため、浜名湖内なら中浜名湖~奥浜名湖で広く分布しています。
春以降で水温が上がってくると、沿岸の浅瀬で泳ぐキビレの姿がふつうに見ることができます。
「乗っ込み」と呼ばれる産卵期は?
キビレの産卵期は9~11月頃の秋とされています。
冬が近づき水温が下がりはじめると、キビレは冬を越せる水域に移動したり、産卵に向けてエサをよく食べるようになります。
これが「乗っ込み(のっこみ)」と呼ばれる行動習性で、大型のキビレ釣りでは最盛期に当たります。
最適なシーズンは?
キビレを釣りやすい時期は、最適が「3~5月の春」と「9~11月の秋」の2回あります。
乗っ込みに当たるこの時期は活性も高く、エサを食いだめるタイミングです。
シーズンの走りに出会えたら、30cm以上が入れ食いになることもあるので、積極的に出かけたいですね。
6~8月になると、20cm以下で手の平サイズの「チンタ」がメインとなり、手軽に数釣りを楽しめる時期にあたります。
逆に、チャンスがほぼないのは12~2月になります。
しかし、2月頃のバチ抜けが噛み合うとポツポツ釣れだして、シーズン開始の合図にもなっています。
釣りやすい時間帯は?
キビレは一応、夜行性といわれています。
ですが、日中でもルアーにアタックしてきますし、夜間はエサに反応しやすいから、一日中狙える魚といっていいでしょう。
私の経験上でいうと、ハイシーズンでもAM1:00~3:00の深夜帯は釣れないことが多いです。
釣りやすい時間帯は「時間=潮汐」が関係しています。
魚釣りのメソッド的に、下げ一杯からの上げ3分がベストで、浅い岸辺に近寄ってくるので釣りやすくなる要因があります。
短時間勝負なら、潮汐を確認してベストタイミングを狙うようにしましょう。
浜名湖内でキビレ釣りの人気ポイントをエリア別で紹介
キビレは汽水域と河口エリアを好む魚です。
必然的に、浜名湖内でも奥地(北部)がおすすめポイントになります。
この項目では、過去の実績や人気ポイントを加味して、各エリアから抜粋して紹介します。
表浜名湖で人気のポイント2選
表浜名湖でもっとも有名なポイントは「サクラマル」です。
昔からサイズが上がることで屈指の実績があり、特に乗っ込み時期と相性がいいポイント特性と地形をしているため、春と秋の夜は投げ釣りをしている人が多いですね。
中之島と渚園は、エサとルアーどちらもいけるポイント。
ルアーは渚園のほうが向いており、キビレのトップゲームはこの周辺から始まったほどで、陸からのウェーディングでもいいしボートからのサイトフィッシングもおすすめです。
中之島は投げ釣りがおすすめで、キビレ以外も狙いながら待つやり方が向いてます。
中浜名湖で人気のポイント3選
中浜名湖になると、だいぶ汽水に近い水質になり、キビレもほぼ全域に生息するように。
この中でおすすめしたいのは、「村櫛海水浴場」「女河浦海水浴場」のふたつ。
どちらも砂浜かつ砂地で釣りがやりやすく、広範囲を狙いやすいため、夜釣りのキビレ狙いと相性がいいことが挙げられます。
鷲津港周辺は小河川の流れ込みが多く、ベイトとなるハゼも多いため、ボートルアーでのボトムワインドがハマります。
女河浦は海水浴場にもなる砂浜があり、ウェーディングで秋の夜長を戦うポイントに適しています。
奥浜名湖で人気のポイント5選
奥浜名湖はキビレが特に多いエリアとなります。
水温が上がってくると、沿岸の浅瀬で泳ぐ姿を見られるようになります。
重要なのは釣る時期で、数釣りしたいなら6~8月の夏がおすすめ。
日中ならルアーでお手頃サイズから大型まで狙えるし、夜はエサでまったり気長に狙う感じになります。
サイズだけ狙うなら、9~11月にホトニクス下と佐久米海岸が向いてます。
この二箇所は実績も多く、乗っ込み先の深場が近いため、産卵前の荒食いタイミングと釣行が噛み合えば、40cm台を数釣りすることも難しくありません。

浜名湖でキビレを釣るなら、太平洋に近い南側は場所を選ぶ必要があるけど、北側はどこでもチャンスがありますし、夏はふつうに泳いでる姿を見れます。
キビレを釣るタックルの選び方(エサ・ルアー)
ここまでキビレが釣れる時期と場所(ポイント)について解説しました。
この項目では、キビレを釣るタックル(道具)の選択方法について、エサとルアーそれぞれ解説します。

エサ釣りでおすすめのタックル構成
キビレのエサ釣りは基本的に、投げ釣りとウキ釣りの二択になります。
タックルはどちらも使える汎用性を重視すればよく、水深に対して仕掛けを切り分けられるメリットがあります。
例をあげると次の構成があります。
- 竿:オモリ負荷20号までの投げ竿全般
- リール:3000番前後のスピニング
- ライン:メインとハリス共に3号
- 針の大きさ:チヌ針3~6号から狙うサイズに合わせる
- 使うエサ:青ジャムシ(イソメ)
このタックル構成はよく、釣具店でもセット売りされています。
始めたてで道具にこだわる必要はなく、まずは操作に慣れることを優先しましょう。

キビレは水底のエサを食べるため、仕掛けはエサを水底につけるか、少し浮かせるかで調整します。
投げ釣りでは、オモリ10~15号を使った天秤仕掛けに、ハリス1ヒロ(約1.5m)程度に針を結ぶ簡単な仕掛けで大丈夫です。
重いオモリを使った投げ釣りは、よく「ぶっこみ釣り」と呼ばれています。
エサ釣りは夜が向いているので、ウキ釣りは電気ウキを使用します。
飛距離を出すためと、ハリスをなるべくフリーにするために、自立ウキが望ましいです。
おすすめは富士灯器の自立電気ウキで、オモリは2~3号が使いやすいですね。

ウキ釣りで設定するハリスの長さは、エサが底をひきずる程度に調整しましょう。
浜名湖の沿岸部は、水深があって1.5m前後程度なので、ハリスの長さは1ヒロが基本です。
当サイトでは、各ポイントの水深もある程度は記載しているので、ポイントを選んで特性を把握しつつ、投げ釣りかウキ釣りかを選択する参考にしてください。
ルアー釣りでおすすめのタックル構成
キビレのルアー釣りは「チニング」と呼ばれています。
チニングで使うタックルは、基本的なシーバスタックルの流用でも大丈夫です。
例をあげると、次の構成が基本にして、あとは好みになります。
- ロッド:8~9ftのシーバスロッド、ウェイト5~20gくらい
- リール:3000番のスピニング
- ライン:メインPE0.8、リーダー3号(ナイロン推奨)
選ぶルアーの具体例というと、次の通りになります。
- トップ系:ポッパー、ペンシルベイト(夏)
- 中層:シンキングペンシル、ミノー(春と秋)
- 下層:レンジバイブ、ワーム(全シーズン・夜間)
トップ系は夏がおすすめで、ポッパーがちょんちょん動かして5秒ステイを繰り返し、ペンシルベイトはドッグウォークしてたまにステイが有効です。
サイズは5cm以内が使いやすく、6g程度あればシーバスロッドでも投げやすいですね。

中層はシーズンの走りに向いており、ただ巻くだけでいい簡単さと、飛距離が武器になります。
シンキングペンシルは早く巻けば浮くし、沈ませることもできるので、全層対応する万能さが光ります。
特にDUOの「マニック」は、浜名湖のキビレ釣りで実績が高いルアーです。

下層は活性が低い時と夜間に向いています。
根掛りリスクこそありますが、ピンポイントで魚を狙うテクニックがあると釣果に繋がります。
レンジバイブはシーバスロッドでも扱いやすいですが、数グラムのジグヘッドを使うボトムワームは、穂先が柔らかい「Lモデル」のほうが向いています。
ボトムワインド釣法は、全シーズンで時間帯も問わず有効なメソッドです。
安定した釣果を実現したいなら、チニング専用タックルを揃えて、ワームで丁寧に狙うのが最適です。


キビレ釣りはエサとルアーどちらも数とサイズに期待することができます。どちらを選ぶかは、ポイントによっての向き不向きで決めるといいでしょう。
キビレを美味しく食べる料理レシピを紹介
キビレとクロダイはアサリを食べるため、アサリ資源が減りつつある浜名湖では、ある意味「食害」する魚と知られています。
なので釣ったら持ち帰り、美味しくいただくようにしましょう。
しかし、刺し身などの生食はなるべく避けてください。
理由は寄生虫リスクがあるためで、これは釣る場所の水質が関係しています。
表浜名湖は潮汐による循環で毎日入れ替わるため綺麗だから、刺し身にすることもできます。
奥浜名湖は循環が弱いし水温が上がりやすく、藻類や微生物が元気で水質が悪化しやすいエリアです。
もっとも簡単な対処法は加熱すること!
この項目では、キビレの加熱調理に適したレシピを紹介しています。
- 30cmくらいまでなら塩焼きが万能
- 冷凍シーフードミックスと煮込んでアクアパッツァ
- 大型サイズはブツ切りで煮魚が楽
- 三枚おろしで切り身を昆布締めしてポワレ
丸ごとの塩焼きは簡単だし確実にウマい
30cm以下のキビレは、丸ごと塩焼きにするのが簡単かつ美味しい!
頭付きの塩焼きは、見た目的にも美しいですし、皿に映えます。
30cmを超えてくると、頭を落とさないとグリルに入らない問題も発生するので、大型は三枚におろしてから、別の調理法にするのが向いています。
大型かつ水温が高い時期はクセがあるので、香草やスパイスをまぶしてソテー・ポワレが向いています。
煮込み料理は保存も効くし調理も簡単!
40cmクラスは食べる量も増えますし、捌くのもなかなか大変です。
そんな時は10cm幅でブツ切りにして、鍋に入りやすいようにしてから、たっぷり濃いめの煮汁で煮魚に仕上げるのが簡単です。
ハイシーズンは大型が釣れやすいとはいえ、毎回のように同じ味にしていると、食べるのに飽きて釣りのモチベが下がってしまいます。
味変には洋風・欧風のアプローチが適しています。
トマト缶を使い、水なしカレーを作る要領で「フィッシュヘッドカレー」もおすすめですし、貝類や香味野菜があるなら、アクアパッツァやアヒージョも美味しいですね。
まとめ:キビレはサイズを狙うと難しい
ここまで浜名湖でキビレを釣る方法について解説しました。
ざっくりまとめると次の通り。
- シーズン:キビレを釣りやすい時期は、3~5月の春と9~11月の秋の2回。特に乗っ込みの時期は活性が高く、30cm以上のキビレが入れ食いになることもある。
- 時間帯:キビレは夜行性とも言われるが、日中でもルアーにアタックし、夜間はエサに反応しやすいため、一日中狙える。潮汐を考慮し、下げ一杯からの上げ3分が釣りやすい。
- 場所:キビレは汽水域と河口エリアを好む。浜名湖内では奥地(北部)佐久米海岸は実績が多く、乗っ込み時期には40cm台のキビレを数釣りできる可能性がある。
- 釣り方:エサ釣りとルアー釣りの二択がある。エサ釣りは投げ釣りかウキ釣り。ルアー釣りはチニングと呼ばれ、トップ系、中層、下層と水深に合わせたルアーを選ぶ。
- タックル:エサ釣りでは、オモリ負荷20号までの投げ竿、3000番前後のスピニングリール、3号のライン、チヌ針3~6号を使用する。ルアー釣りでは、8~9ftのシーバスロッド、3000番のスピニングリール、メインPE0.8、リーダー3号を使用する。
- 食し方:キビレは加熱調理がおすすめ。30cmくらいまでなら塩焼きが万能で、大型サイズはブツ切りで煮魚にするのが良い。その他、アクアパッツァやアヒージョなど洋風の味付けも合う。
夏から秋にかけてハイシーズンになり、奥浜名湖の浅瀬は40cm台のキビレとクロダイがわらわら泳いでいるのに、なかなかそのサイズが釣れません。
「見える魚は連れない」の格言を実感するシーズンでもあります。
もし大型を積極的に狙うなら、日中は運もあるけど、夜間はエサ(ルアー)を底ギリギリ通すことを意識すると、なぜか大きめが釣れやすいですね。
経験上、中層以上にエサを置くとチンタとシーバスが多くなり、底ギリギリか着くようにすると、30cm以上がかかることが多くなります。
でも、エサを底に着ける投げ釣りで……爆釣イージーといかないのが奥深いところです。
ようするに、魚が食べやすい位置にエサ(ルアー)を置いて、魚が見つけてくれるように動かしていくことが、何よりも大事になるわけです。
この記事が誰かの参考になり、釣果に結びついたら最高です!
ルールを守って安全に、そして楽しく、浜名湖の釣りを楽しんでくださいね。
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