浜名湖でカサゴを釣りたいならここ！おすすめの仕掛けやエサもまとめてます

カサゴは根魚（ロックフィッシュ）といわれ、冬の人気対象魚です。

岩礁帯に生息する魚のため、砂地な浜名湖に「居ないのでは？」と思われがち。しかし今切口の堤防にはテトラが多くあり、カサゴが身を潜めているため、1年中釣ることができるターゲットです。

本記事では、「浜名湖でカサゴを釣るなら？」をポイント別で解説しています。ぜひ釣行の参考にしてください！

浜名湖のカサゴ釣りの特徴

浜名湖内にカサゴが居るのは、表浜名湖エリアにほぼ限定されます。

奥浜名湖にも岩礁帯があるので、過去にメバルと共に居た記録こそありますが、魚釣りをするなら表浜名湖かつ今切口がおすすめ。ポイントは「新居弁天海釣公園」と「舞阪堤」が安定して釣ることができます。

浜名湖で釣れる大きさは、10～20cmくらいの手乗りサイズがメイン。25cmを超えれば珍しく、30cm以上の尺超えは奇跡レベル。カサゴ以外にもソイ（クロソイ・ムラソイ）も居ますし、時期によってはメバルも期待できます。

世間的に「根魚 or ロックフィッシュ」と呼ばれるカサゴは、エサ釣りはもちろん、ルアーでも人気がある対象魚です。

今切口は外洋と繋がっているため、1年を通して水温が比較的安定しています。そのため冬でも水温が下がりきることもなく、夏でも高くなりすぎることもありません。根魚は暗闇の穴底に隠れているため、そこにエサを届けることさえ出来れば、いつでも釣ることができる相手だったりします。

根魚は釣りすぎ厳禁！

カサゴなど根魚は、総じて繁殖力が強い魚じゃありません。成長も遅く、イワシやイカみたいに1年ごとで新しく同じサイズが入れ替わることがありませｎ。

そのため、釣れば釣るほど減ってしまうため、釣りあげても大切に扱い、リリースすることが推奨されています。

根魚の旬は冬から春にかけての産卵期が多く、この時期は他にめぼしい対象魚も居ないので、根魚たちを釣る人が増えます。ここで釣りすぎると、未来の釣り人が楽しむことが難しくなることも考慮してください。

カサゴの基本的な釣り方

カサゴは肉食のため、釣る方法はエサとルアーどちらでも可能です。

エサ釣りなら

エサ釣りなら「虫エサ（イソメ・ジャムシ）、オキアミ、モエビ、イカの短冊、サンマの切り身など」が挙げられます。わりと雑食タイプで、匂いがありつつ目の前に置けばとりあえずパクっと食いつくようなタイプ。

特におすすめなのは、冷凍保存が可能でコスパも良いオキアミです。肉食のイメージが強くサンマやイカなどの切り身が推奨されますけど、オキアミでも尺レベルは釣れるので安心してください。問題は”それが居るかどうか”です。

ルアー釣りなら

ルアーはいくつか選択肢があります。

ロックフィッシュのリグとして定番の、小型ピンテールワームに5~10gのジグヘッド。アジング用でも流用可能ですが、カサゴなどの根魚は底に居る魚なので、ウェイトは重ければ思いほど良いです。

一昔の定番は「スプーン」。現在は管釣りのトラウトで使われますが、これでカサゴやメバルなどの根魚も釣ることができます。ただ、カサゴは岩礁帯かつ底に居るため、スプーンは根掛かりがしやすくデメリットもあります。

カサゴを釣るコツは「眼の前にエサを置く」こと

どちらの釣り方も基本的な考えとして、カサゴの眼の前にエサを届けることがコツです。

特にロックフィッシュ狙いのメディア紹介では、軽いリグが有利と紹介されます。それはメバルの話で、カサゴに限定するなら、オモリを重めにしてさっさと水底にエサを届けるのがベスト。

底にエサ（ルアー）が着いたら、少し上下に動かして反応がなければ、「居ないかも」と判断して次に行くくらいでもOK。

基本的に動き回らない魚ですが、エサが目の前にあると飛びついてくる相手なので、フットワークを軽くして転々と探ることが釣果を伸ばすコツです。

浜名湖でカサゴが釣れるおすすめのポイント4選

浜名湖でカサゴを釣るなら、ポイントは表浜名湖限定かつ今切口に絞られます。

1.今切口舞阪堤

• おすすめのシーズン：1年中（サイズ狙いなら3~6月）

今切口の舞阪堤は、浜名湖でもっともカサゴの魚影が濃いポイントです。

小型のテトラポットが積み重なっている所があり、ここの穴釣りはかなり狭い隙間を通す必要があるので、短くて傷ついてもいい竿を使い、誰もやらなそうな穴に入れるほど効果があります。

ロックフィッシュ人気で専用タックルを使う人が多く、わりと高価で傷つけたくない心理が働くため、カサゴ狙いの穴釣りではけっこう穴場なポイントですね。

使用タックルは1mちょっとの船釣り用の竿がおすすめ。船釣り用はオモリ負荷が20号以上かつ食い込みがいいし、魚を抜き上げるパワーも兼ねるので使いやすいです。

2.網干場＆舞阪港周辺

• おすすめのシーズン：11~6月

舞阪堤から続く網干場は、広々とした護岸堤防の際に岩とテトラが沈んでおり、ここをねぐらにしている根魚を狙うことができます。明確に穴が見えないため、手探りで魚を探していく必要があります。

おすすめの時期は、メバルの活性が高めになる晩秋から春にかけて。

メバルを狙いつつ、底付近に居るカサゴにも期待しつつ……な攻め方がおすすめ。ウキ釣りでは底を取りにくいため、6m弱の竿を使い広範囲を脈釣りで探るのが理想です。

3.新居弁天海釣公園

• おすすめのシーズン：1年中

新居弁天海釣公園はT字堤防を含め、ほぼ全域でカサゴを狙うことができます。

T字堤は足元にエサをつけた仕掛けを底まで落としておき、掛かるまで放置するだけでも釣れます。なので初心者向けのポイントですが、カサゴ自体が動き回らないため、場所が悪いと全く反応がないことも……。

今切口に近い堤防には沈みテトラがあるため、穴釣りで狙うことができます。ここはやりやすい場所なので、先駆者が居ると釣られてスレてしまっていることが多いため、冬場は特に競争率が高いですね。

4.砂揚場

• おすすめのシーズン：10~5月

砂揚場でのカサゴ釣りは、堤防の際にエサを落として待つことが基本です。個体数が多くはないため、もし数釣りを狙うなら堤防全域の際を探るランガンスタイルがおすすめ。

個人的におすすめしたいのは、秋からはじまるカレイ投げ釣りに合わせて、カレイ狙いと際でカサゴ狙いを併用するやり方です。

仕掛けを投げ入れた後は竿を固定しておき、穂先を見ながら堤防のヘチを探りましょう。カレイはアタリが出てもすぐ上げなくてもいいため、両立しやすい釣りなのでおすすめです。

カサゴを釣るおすすめのタックル構成

カサゴ釣りでおすすめのタックル構成を説明します。

穴釣り目的ならハリが強い船釣り用の竿

穴釣りで使う竿は、1m前後の短い竿でハリが強く、釣れたカサゴを引き抜ける強さがあることが理想です。

穴釣りは狭い隙間に仕掛けを沈めて、食いついた20cm以上のカサゴを一気に引き抜く強さが必要。ロックフィッシュ対応モデルでこの目的に適合したオリジナルは無いんですよね。カーボン含有率が高ければ反発も強く抜き上げることも容易いものの、高価になります。

船竿は中古でも見つけやすく、基本的に短くて強度のある設計なので、穴釣りの使い方とニーズがばっちりハマっているわけです。強度はオモリ負荷30号前後を目安にして、穂先が硬すぎないものを選ぶといいでしょう。

竿を選ぶさいに注意したいのは、カワハギ用などの先調子から選ぶこと。大型向けは胴調子が多いですが、穴釣りで根本から曲がられると取り込み辛いため、先端が柔らかいほうがおすすめです。

ルアーロッドはロックフィッシュモデルでいい

ルアーロッドの選択肢はかなり広く、メバリングなどロックフィッシュ目的なら、7ft前後から選択すればいいでしょう。

問題は適合ルアー部分で、カサゴとメバルはワームを沈める前提の釣りになるから、適合ルアーウェイトは0.5~10g程度になります。

ロックフィッシュ狙いは足元の釣りになるので、ロッドの長さは6ft以下でも十分です。しかし、メバリングとアジングを兼用したりキャスト能力も欲しいと考えるなら、7ft前後のモデルから選ぶのがベストになります。

カサゴ専用で狙うことを考えるなら、より重いウェイトを使えるシーバスモデルでも対応可能です。

エサ釣りでおすすめなのはブラクリ仕掛け

カサゴのエサ釣りに使う仕掛けは、オモリと針だけのシンプルな物で十分です。

それを体現しているのが、オモリに針が直結されている「ブラクリ」仕掛け。ブラクリは釣具店に売っていますし、なんならダイソーにもあります。

大きさは2号か3号を選び、オモリ部分がなるべく細長い物を選ぶと、穴釣りで根掛かりしにくいのでおすすめです。

ルアーでおすすめなのは1/4oz前後のジグヘッド

1/4oz（オンス）は約7gの重量です。

アジングやメバリング向けは更に軽い物ジグヘッドが選ばれますが、カサゴ相手は底につけることを優先したいので、5~10gのウェイトは欲しいところ。

選ぶ際の注意点としては、フックの幅が中指の先程度までに収めること。ワームの太さは小指の先程度に収めたいので、大きすぎるフックだとバランスが悪くなります。

なので正直にいうと、ジグヘッド＋ワームの”らしい”リグよりも、ブラクリの針にワーム（パワーイソメ）をつけるほうが手っ取り早いし確実まであります。

まとめ：カサゴはボウズ逃れにいい相手でもある

カサゴ釣りは冬のイメージが強いですけど、1年中釣ることはできますし、慣れれば簡単です。

エサを眼の前に落とせば大抵食いついてくれるし、バクっと口に入れてくれるので、アタリも明確で針掛かりもいいから、わりと雑な釣り方でも大丈夫です。浜名湖内はサイズ狙いが難しいものの、ポイントを広く使えば、数釣りすることも簡単。

エサでもルアー（ワーム）でも釣ることが出来るので、好きなほうで楽しめますし、極論をいえば「エサを使うかワームを使うか」に行き着くと思います。

結果も早く出る相手ですので、短時間で何かを釣り上げたい時の選択肢にも、カサゴ釣りはおすすめできますよ！