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本記事では、表浜名湖エリアの「乙女園(うなぎ観音)」を解説しています。
ポイント紹介は当然のこと、どんな魚まで釣れるのか、おすすめのシーズンなどをまとめています。細かすぎるポイント解説もしているので、ぜひ参考にして釣りに出かけてください!
乙女園(うなぎ観音)の基本情報
- ポイント名:乙女園(またはうなぎ観音)
- 所在地:静岡県浜松市中央区舞阪町弁天島
- アクセス方法:JR弁天島駅から北北西に徒歩20分以内
- 駐車場:浜名湖県立公園駐車場を推奨
- トイレ:弁天島公園と乙女園公園に有り
- 近くの釣具店:大橋屋つり具センター
- 近くのコンビニ:ファミリーマート浜名湖弁天島店(エサ販売有)
乙女園は乙女園公園と弁天島公園の護岸エリア一帯のことです。
浜名湖のポイント紹介では「うなぎ観音」が多めですが、GoogleMAPだと「魚藍観音」の名称になっているので注意。
この観音像は釣りポイントの目安にもなっており、古くから地元に愛されるポイントです。
表浜名湖エリアでは唯一といっていいほど、広い無料駐車場とトイレがあるので、ファミリー層がまったり投げ釣りをするのに適しているポイントです。
大型の期待は薄いものの、夏から秋にかけての五目釣り(小物釣り)なら、浜名湖でも気軽さとやりやすさではトップクラス!!
乙女園の特徴
乙女園公園から弁天島公園までの沿岸部は、全体的に浅いのがネック。
ボートの係留場があるので、航路も近くに通っているものの、航路自体が狭く浅くなっているので期待は薄め。逆に”浅いこと”をメリットと考えるなら、夏のキビレ・シーバスのトップゲームはやりやすいですね。
水深が浅いため水温も下がりやすく、特に冬は生命感がほぼゼロになります。
逆に水温が高い時期にあたる夏から秋は、様々な小魚が寄ってくるポイントになるため、ちょい投げ釣りで反応を得られやすく、初心者にも向いているポイントです。
干潮一杯では手前にチョイ投げしても魚が居ないので、なるべくなら満潮手前に入ることをおすすめします。長い時間やるのであれば、干潮からの上げで入るのがベスト。
新幹線の橋脚下は深場になっており、シーバス・キビレ・カレイ・ヒラメ・マゴチなどの大型を狙えますが、潮が動いている時は仕掛けが流されやすく、中級者でも手間取るでしょう。入るなら潮止まり前から短時間勝負がベスト。
シーズンごとに釣れやすい魚
- 春:キビレ、シーバス、サヨリ、メバル
-
春メバルは終わりに近く、夕マヅメのキャスティングがベター。サヨリは浜名湖ボートで釣果情報が周ってからチャンスあり。キビレとシーバスは3月中旬以降に航路狙い。
- 夏:キス、キビレ、シーバス、マゴチ、タコ
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50mくらい投げれるなら、3本針仕掛けの投げ釣りでキスが狙える。キビレ・シーバスは夜釣り向き。タコは活性が高い6月頃までが狙いどころ。
- 秋:キス、サヨリ、カワハギ、キビレ、マゴチ、シーバス
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投げ釣りが1年でもっとも楽しい時期。日中は投げ釣りでキス・カワハギなどが狙える。サヨリは朝マヅメ向けで、群れと出会えるかどうか。キビレとシーバスは夜釣りのブッコミ。
- 冬:カレイ、メバル
-
まほら舞阪からの投げ釣りでカレイのチャンス。向かい風になりやすく飛距離が大事になる。メバルは夜間に沿岸部をランガンして探し回るといい。
エサで釣れる魚とおすすめタックル
対象魚 | 投げ釣り五目 |
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おすすめエサ | 青ジャムシ |
おすすめタックル | オモリ負荷10~15号くらいの投げ竿。オモリ12号前後で3本針仕掛け。 |
投げ釣りは夏から秋(7~10月)にかけてがおすすめ。ベストポジションは橋脚近くの深場で、潮が上げの時に流れの終着点を探しておくといい。
五目狙いなら軽く20mも投げれれば良いけれど、干潮時は積極的に遠投して航路を狙いたい。キス狙いなら遠くに投げてから、じわじわ手前に引っ張りつつ魚を探すのがコツ。
ここで使う投げ釣りタックルは、釣具屋でセット売りされているもので十分です。もし各ECサイトを利用するなら「投げ釣りセット キス(カレイ)」で検索して探してみてください。
おすすめは3~4mくらいの振り出し竿で、オモリ負荷は25号くらいまで。リールは別途メーカー品の3000番にすると、浜名湖内の投げ釣りで困ることはありません。

ルアーで釣れる魚とおすすめタックル
対象魚 | シーバス |
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おすすめルアー | Sミノー、シンキングペンシル |
おすすめタックル | 8~9ftのシーバスロッド |
乙女園でシーバスルアーをするなら春か秋がおすすめ。
橋脚付近でウェーディングしつつ、Sミノーとシンキングペンシルを流れに逆らわずに通すのがコツ。航路は潮が動いているタイミングだとかなり速いので、無理にボトムを取ろうとするよりも、自然に落とすイメージで。
夏から秋にかけてはマゴチも釣れやすく、デイゲームでもいいしナイトゲームでもいいポイント。
選ぶロッドは8ft前後のシーバスロッドが使いやすい
ウェーディングに使うロッドは8ft前後が扱いやすい。シーバスタックルの推奨的には9ftが理想だけど、釣れた魚をランディングする時、ロッドが長いと手元に寄せるのが難しかったりする。
8ftでも堤防からのキャスティングも問題ないし、ボート釣りでも使えるし、MMクラスより柔らかめを選べばチニングにも使いやすいので、汎用性もあります。ウェイト対応は「最低5gから」にすれば、アジングにメバリングとライトゲームに使えないこともない。
例をあげるなら、シマノのルアーマチックS86MLあたりが無難かと。

MLクラスで9ft以下は、浜名湖内ならどこでも万能に使えるルアーロッドです。
細かすぎる乙女園のポイント解説
この項目では、先に紹介しきれなかった乙女園の詳細なポイント解説をしています。
橋脚エリアの解説
乙女園エリアで最も釣れそうな雰囲気があるのは「まほら舞阪」西側の陸橋周辺。
街路樹がある北側は、夏の日差しを適度に避けつつ投げ釣りが可能です。チョイ投げでもいいしキス狙いもできるしで、ファミリー層に人気のスポット。営業車にモバイルタックルを忍ばせておき、休憩がてらここで涼むのも悪くないかも。
車も近くにおけるし日陰も多いから、夏から秋にかけて気温が高めな日におすすめです。
橋脚側は潮汐による流れが強く、水深もそれなりにある。「ミオ筋」とも呼ばれる橋脚は、潮が動いているタイミングで底を取るのは難しいけれど、ヒラメだったりシーバスなどのフィッシュイーターの実績がある。━━ただし、陸から狙うのは流れのせいで困難。
弁天島公園西エリアの解説
地図上だと手前が深く見えるけど、実際はわりと浅い。干潮時なら歩いて沖に渡れそうなくらいなので、シャローゲームをするなら満潮からの下げがおすすめ。
投げ釣りはあまり期待できないけど、係留ボートがある水路は航路になっているから、ここに投げ釣りでキスなど小物狙いはできます。朝と夕方はそれなりにボートが通るので、仕掛けが絡まないように注意しましょう。
この辺は小石もあって海藻も生えているから、タコ釣りがしやすい。6月の梅雨入り前がおすすめで、航路側に遠投するならコウイカも同時に狙うことができます。
うなぎ観音付近
かつては小さな漁港的な場所で、浮御堂など適度なストラクチャーがあったけど、今は平坦で浅く変哲もないポイントになっている。
うなぎ観音付近は日中よりも夜釣りがおすすめ。その理由は、夜間のほうが浅くても魚の警戒心がある程度ほぐれるし、ウキ釣りでまったりと仕掛けを流す釣りがしやすいから。
おすすめは7~10月の夏から秋にかけて、特に8月までは、小型のタイ(チンタ)に小さなシーバスが多く、ぴょこぴょこ動くウキで楽しめやすい。理想は岸から離れている養殖棚付近を流すことだけど、その中間を流すでも問題ない。
電気ウキ仕掛けは、先に紹介した投げ釣りセットのタックルに、ウキ釣り仕掛けをつければいいだけなので簡単です。日中は投げ釣り、夜になったらウキ釣りをして、1日中楽しむことができますよ!

周辺情報:釣り好きなら住んでみたいエリア
紹介したポイントに大きな公園があり、周辺には住宅が多くあります。
魚釣りが好きな人なら、一生に一度は「家からすぐ釣りができる環境」にあこがれるでしょう。弁天島に住めばそれが簡単に実現できます。地味にJR駅がそばにあるから、都市圏への通勤もできちゃう利便性もあるんですよね。……食品スーパーが若干離れているのがネックですけど。
試しにSUUMOで検索したら、意外と賃貸物件が多くてびびりました。
海がすぐ側にあり、釣具店も町内にあります。駐車場が少ないので観光魚釣り客は少なめだし、町住みならではの夜ランガンルアースタイルも実現可能。なによりJR駅近なのに、賃貸料が市内でもわりと安めだから、釣好きの移住先としてもおすすめしたい。
乙女園のまとめ:夏は小物釣りしながら避暑できる
乙女園はエサの投げ釣りなら、小物釣りに向いているポイントです。ルアーはウェーディングだったり潮の流れで中級者以上向けですが、大物の期待もあります。
個人的なおすすめポイントは、日陰で魚釣りができることですね。
近年の夏は日差しもキツイし気温も殺◯的!魚釣りは堤防上でするから日陰がないのも当たり前!……そう、夏から秋にかけては、魚釣りをするにも命がけなんです。
でも乙女園には沿岸に並木があるので、木陰から竿を出すことができます。ふだん日照りの堤防で釣りをしている人なら、この日陰がいかにありがたいか理解できるでしょう。夏のアクティビティで熱中症予防するには、日陰で活動するのがベターです。
正直いって、釣果に期待しすぎると残念な結果になるかもしれません。……しかし、炎天下でも日陰があることで、子供連れの釣り人にとっては、安全面を考えても適したポイントだといえます。
中級者以上なら、地図を見てどんなアプローチをすればいいか判断できるでしょうし、大物が狙いやすい秋口に時合を見計らっての釣行がおすすめです。
最後に━━。
釣り場を綺麗に保つため、自分で出したゴミを持ち帰るのはもちろん、目についた他のゴミも拾うことが、ポイントとアングラーを守ることに繋がります。
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