浜名湖での釣りを成功させる最重要ポイントのひとつが「エサ選び」です。豊富な魚種が生息する浜名湖では、ターゲットに応じた適切なエサを使うことで釣果は大きく変わります。
本記事では浜名湖で実績の高い定番エサから、各魚種に最適なエサの組み合わせまで、現地で役立つ情報を詳しく解説します。初心者の方から経験者まで、浜名湖釣行の参考にしてください。
浜名湖の定番エサ一覧
万能虫エサ

アオイソメ(青ジャムシ)
浜名湖で最もポピュラーな万能エサ。「青ジャムシ」と呼ばれ、ほぼすべての魚種に対応できます。ほぼ全ての釣具店で扱っているので買いやすいのが魅力です。
- 適用魚種:キビレ、シーバス、キス、カレイ、ハゼ、メバル、カサゴなど
- 釣り方:投げ釣り、ウキ釣り、探り釣り
- 使用時期:通年
イシゴカイ
アオイソメより短く柔らかい虫エサで小物釣りに最適。青ジャムシより食い込みがいいメリットがあるので、ハゼとキスでは特に重宝します。
- 適用魚種:ハゼ、キス、小型のカレイ
- 釣り方:チョイ投げ釣り、ミャク釣り
- 使用時期:6月〜11月
水ゴカイ
小さく柔らかいゴカイでハゼ釣りの定番エサです。どこでもいつでも売っているわけではないので、もし見かけたら試してみようの気持ちで。
- 適用魚種:ハゼ(専用)
- 釣り方:チョイ投げ釣り
- 使用時期:7月〜11月
高級エサ

弁天蛇虫
浜名湖内で採取される最高級の万能エサ。希少で入荷も少なく価格は高めですが、あらゆる釣果実績で上位に食い込みます。
- 適用魚種:クロダイ、キビレ、シーバス、メジナなど多種
- 釣り方:前打ち、ウキ釣り、投げ釣り
- 使用時期:通年
チロリ
大型の多毛虫でクロダイ・キビレ狙いに効果的です。大型で白っぽい色のためアピール力が高く、いろいろ釣れることから人気の釣りエサです。
- 適用魚種:クロダイ、キビレ、カレイ
- 釣り方:前打ち、ウキ釣り
- 使用時期:3月〜11月
甲殻類エサ

ボケ(アナジャコ)
クロダイ・キビレのかかり釣りの定番。抱卵時のオレンジ色の腹が特に効果的なので、時期によってはメスのみを指定する人もいるとか。柔らかいので針を2本使う仕掛けが定番。
- 適用魚種:クロダイ、キビレ
- 釣り方:かかり釣り、ウキ釣り
- 使用時期:3月〜11月
カメジャコ
ボケより硬く遠投に適した甲殻類エサです。小魚の餌取りに悩まされるシーズンで使うといいでしょう。ボケと違って1本針でも使いやすい。
- 適用魚種:キビレ、シーバス
- 釣り方:投げ釣り、ウキ釣り
- 使用時期:4月〜10月
ユムシ
餌取りに強く、キビレ狙いの確実なエサです。フグには食べられるが、中身が出ると小魚が集まる集魚効果があるので、それを蹴散らして来る大型の釣果が期待できます。
- 適用魚種:キビレ
- 釣り方:投げ釣り、ウキ釣り
- 使用時期:4月〜10月
活きエサ

クルマエビ(サイマキ)
浜名湖における大物狙いの定番活きエサ。高価ですが自然界に居る「魚にとっても美味しいエサ」のため効果は絶大です。エビが動けるよう、頭と背中に2本針でちょん掛けするのがコツ。
- 適用魚種:シーバス、ヒラメ、マゴチ、大型キビレ
- 釣り方:泳がせ釣り、ウキ釣り
- 使用時期:通年
モエビ
小型のエビでメバルやチヌ釣りに使用します。エサ取りが少ない秋から使いやすくなるし、活かしビクの水温も上がりにくいので長く使えます。
- 適用魚種:メバル、カサゴ、小型チヌ
- 釣り方:探り釣り、ウキ釣り
- 使用時期:11月〜4月
カニ(複数種類)
クロダイの前打ち・落とし込みの定番。干潟にある石の裏にいたり、堤防の壁に張り付いているのを網ですくったりと、現地調達も可能です。
- 適用魚種:クロダイ
- 釣り方:前打ち、落とし込み
- 使用時期:3月〜11月
その他のエサ

アミエビ
冷凍のブロックタイプを溶かして使うのが安くていい。常温チューブもあって、手が汚れず保管しやすいのがメリット。サビキ釣りのコマセとして使うし。サヨリ釣りで刺しエサにも使用。サビキ釣りではトリック仕掛けの針にアミエビをつけるのが最強。
- 用途:コマセ、サヨリの刺しエサ、トリック仕掛け
- 使用時期:4月〜11月
オキアミ
ウキフカセ釣りの定番刺しエサ。冷凍してあるものを溶かして使うことが多い。メジナが特によく釣れるけど、カサゴ・メバルも釣れるしクロダイもたまに釣れるので万能です。
- 適用魚種:メジナ、カサゴ、クロダイ
- 釣り方:ウキフカセ
- 使用時期:通年
アサリ(ムキ身)
カワハギ釣りの定番エサ。エサ取りにもけっこう耐える身の持ちが強みで、夏から秋にかけてのシーズンは隠し玉として使いやすい。
- 適用魚種:カワハギ
- 釣り方:投げ釣り
- 使用時期:8月〜10月
魚種別おすすめエサガイド
クロダイ(チヌ)
1位:活きカニ 前打ちや落とし込みでの第一選択。甲羅サイズ2cm程度が使いやすい。
2位:ボケ かかり釣りの定番。2本針に通して使用。
3位:弁天蛇虫 高級だが万能性が高い。
キビレ
1位:ボケ 最も実績が高いエサ。柔らかいので針への付け方に注意。
2位:カメジャコ 遠投しやすく針持ちがよい。キビレ以外の大型にも期待。
3位:アオイソメ コストパフォーマンス重視なら一番。
シーバス
1位:クルマエビ(サイマキ) 大物狙いなら最強。特に春と秋の落ちシーズンに効果的。
2位:アオイソメ 手軽で実績も高い万能エサ。針にたくさんつける房掛けでアピール。
3位:活きアジ 泳がせ釣りで使用。サビキで釣った小アジを流用可能。
ハゼ
1位:水ゴカイ サイズが小さく、ハゼの口に最適。
2位:イシゴカイ 水ゴカイの代用品として有効。
3位:アオイソメ(小さくカット) コスト重視なら一番安い選択。
キス
1位:イシゴカイ 柔らかく遠投に適している。
2位:アオイソメ 万能エサとして安定した釣果。
3位:水ゴカイ 小型のキス狙いに最適。
メバル・カサゴ
1位:モエビ 活きエサの動きに強く反応する。
2位:オキアミ 夜釣りで特に効果的。
3位:アオイソメ 手軽で入手しやすい。
カレイ
1位:アオイソメ 遠投での定番エサ。
2位:イシゴカイ 柔らかく食い込みがよい。
3位:弁天蛇虫 カレイ釣りでは秘密兵器とされている。
エサの購入場所とコツ
浜名湖周辺の主な釣具店

エサ選びのコツ
- ターゲットを明確に:狙う魚種に応じて第一選択のエサを決める
- 予備エサの準備:メインエサが効かない場合のサブを用意
- 鮮度重視:虫エサは鮮度が釣果に直結することも
- 現地情報を活用:釣具店で最新の釣果情報とおすすめエサを確認
エサの保存方法
- 虫エサ:新聞紙に包んで冷蔵庫で保存(乾燥しすぎを防ぐ)
- 活きエビ:酸素ポンプ付きの活かしバケツで管理(日中は水温上昇に注意)
- 冷凍エサ:使用分だけ解凍し、余りは再冷凍避ける
季節別おすすめエサ
春(3月〜5月)
- メインターゲット:シーバス、キビレ、クロダイ
- おすすめエサ:サイマキ、ボケ、アオイソメ
夏(6月〜8月)
- メインターゲット:ハゼ、キス、タコ、アジ
- おすすめエサ:水ゴカイ、イシゴカイ、アミエビ
秋(9月〜11月)
- メインターゲット:キビレ、シーバス、カレイ、カワハギ
- おすすめエサ:ボケ、アオイソメ、アサリ
冬(12月〜2月)
- メインターゲット:メバル、カサゴ、カレイ
- おすすめエサ:モエビ、アオイソメ、オキアミ
まとめ
浜名湖での釣りでは、ターゲットに応じた適切なエサ選びが成功の鍵となります。万能なアオイソメを基本としつつ、クロダイにはカニ、ハゼには水ゴカイといった特効エサを使い分けることで、確実に釣果アップが期待できます。
エサ選びで迷った時は、現地の釣具店で最新情報を収集するのがベストです。地元の釣具店スタッフは、リアルタイムの釣況と最適なエサ情報を持っているため、貴重なアドバイスが得られるでしょう。
適切なエサと正しい使い方で、浜名湖での釣りをより一層楽しんでください。
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