10月の浜名湖は、ハゼ釣りのベストシーズン真っ只中。春から夏にかけて生まれた当歳魚が15~20cmまで成長し、食味も格段に良くなる時期です。都田川河口や新川周辺では、週末になると多くのファミリーや釣り人で賑わいます。
本記事では、10月の浜名湖で大型ハゼを狙うための基本テクニックから、おすすめポイント、必要な道具まで、初心者にも分かりやすく解説します。秋の心地よい気候の中、家族や友人と一緒に手軽に楽しめるハゼ釣りで、釣りの醍醐味を味わってみませんか?
ハゼ釣りの基本テクニック

チョイ投げ釣りの基本
チョイ投げ釣りは、ハゼ釣りの最もスタンダードな釣り方です。竿は2~3m程度の投げ竿かルアーロッド、リールは小型のスピニングリールを使用します。仕掛けは市販の「ハゼ用チョイ投げセット」で十分対応できます。
基本的な釣り方の手順:
- 仕掛けを投入する:10~20m程度の近距離でOK。遠投する必要はありません。オモリが着底するまで待ちます。
- 底を引きずる:着底したら、竿先をゆっくり上げながらリールを2~3回転巻き、仕掛けを底に沿って引きずります。この「ズル引き」がハゼの食い気を誘います。
- 待つ:引きずった後は10~20秒ほど動かさずに待ちます。ハゼがエサに気づいて食いつくタイミングです。
- アタリを見逃さない:竿先がコンコンと小さく震えたり、グッと引き込まれるのがアタリ。すぐに竿を立ててアワセを入れます。
- 巻き上げる:ハゼが掛かったら、一定のスピードでリールを巻いて引き上げます。
重要なコツ:
- エサは底にしっかり届いている状態をキープすること
- 「ズル引き→待つ」のリズムを繰り返す
- アタリがなければ少しずつ投げる場所を変えて探る
ウキ釣りの基本
ウキ釣りは、視覚的にアタリが分かりやすく、初心者や子供にもおすすめの釣り方です。
基本的な釣り方の手順:
- ウキ下を調整する:浜名湖の沿岸部は水深1~2m程度なので、ウキ下は1~1.5mに設定します。エサが底付近に届くように調整しましょう。満潮と干潮で水位が変わることにも注意してください。
- 仕掛けを投入する:ウキが立つまで待ちます。風や潮の流れでウキが移動している状態が望ましく、広範囲を探ってくれます。
- ウキの動きを見る:ウキが沈んだり、不自然に止まったり動いたらアタリです。ハゼの場合、ウキがゆっくり沈んでいくことが多いです。
- アワセを入れる:ハゼは口が大きくエサをパクっと咥えます。ウキに変化が現れたら竿を軽くたてて合わせて、ハゼが食いついているか確認してから合わせても遅くありません。
重要なコツ:
- ウキ下の設定がすべて。ハゼは底にいるため、エサが底に届いていないと釣れません
- エサが水底についていながら、潮の流れで仕掛けが自然に動く状態が理想的
- ウキ下の調整は短い状態から長くしていくとわかりやすい
ミャク釣りの基本
ミャク釣りは、ウキを使わずに直接アタリを手元で感じる釣り方です。繊細なアタリも分かりやすく、手返しも早いのが特徴です。
基本的な釣り方の手順:
- 仕掛けを落とす:足元から5~10m程度の近距離に仕掛けを落とします。オモリが着底したら、糸を張らず緩めずの状態にします。
- 誘いをかける:竿先を小さく上下に動かして、エサを底で踊らせます。ハゼの食い気を誘います。
- 待つ:誘った後は数秒待ちます。手元に「コツコツ」とした感触が伝わってきたらアタリです。
- アワセる:アタリを感じたらすぐに竿を立ててアワセを入れます。
重要なコツ:
- 底にオモリ(エサ)がつく感覚を身につけることが大切
- 繊細なアタリも分かるように集中する
- 手返しが早いので数釣りに向いている
ハゼ釣りに適しているエサの選び方と付け方

おすすめのエサ
浜名湖のハゼ釣りで定番のエサは以下の3つです:
- 青イソメ(青ジャムシ):万能エサで、ハゼだけでなくキビレやシーバスも狙えます。1匹を2~3等分にして使うと経済的。
- イシゴカイ:青イソメより細くて柔らかく、ハゼの食い込みが良いです。10月の大型ハゼには特に効果的。
- 水ゴカイ:小さく柔らかいゴカイで、ハゼの食いが渋い時に有効です。
エサの付け方
- 通し刺し:針先からエサを通して、針の軸に沿って刺す方法。エサが外れにくく、初心者におすすめ。
- チョン掛け:エサの頭部に針先を刺すだけの方法。エサが自然に動くため、ハゼの食いが良くなります。
- 房掛け:細かく切ったエサを数匹まとめて針に刺す方法。匂いが広がりやすく、アピール力が高まります。
重要なポイント:
- エサは針先が少し出る程度に刺す
- エサが長すぎると針掛かりが悪くなるため、2~3cmを目安に
- 針が隠れるようにエサを付けると警戒心を減らせます
ハゼ釣りに必要な道具一覧

基本タックル
- 竿:2~3m程度のチョイ投げ竿またはルアーロッド
- リール:小型スピニングリール(2000番程度)
- 仕掛け:市販のハゼ用チョイ投げセット(針は7~8号、オモリは5~8号)
- ライン:ナイロン2~3号またはPE0.6~1号
その他の必需品
- エサ:青イソメまたはイシゴカイ(1人100g程度)
- エサ箱:エサを入れておく容器
- バケツ:釣った魚を入れておく
- タオル:手を拭く用
- ハサミ:糸を切る用
- プライヤー:針を外す用
- クーラーボックス:釣った魚を持ち帰る用(氷も用意)
あると便利なもの
- タモ網:大きなハゼやキビレ、シーバスが掛かった時用
- ライフジャケット:安全のため必須
- 偏光グラス:水中の様子や魚影が見やすくなります
- 折りたたみ椅子:長時間の釣りに便利
- 虫除けスプレー:10月でも蚊がいることがあります
10月のおすすめポイント6選
- 都田川河口:奥浜名湖
- 新居町中之郷付近:中浜名湖
- 湖南高等学校周辺~志都呂イオン:中浜名湖
- 村櫛漁港・ガーデンパーク:中浜名湖
- 舘山寺(内浦湾):奥浜名湖
- 庄内湖:奥浜名湖
都田川河口
- おすすめの対象魚:ハゼ、キビレ、シーバス
- おすすめの釣り方:投げ釣り、ウキ釣り
- 狙い目の時間帯:朝マヅメ、下げ7分
都田川河口は浜名湖でハゼ釣りの聖地として知られる超人気ポイントです。10月は春から成長したハゼが15~20cmの食べ頃サイズに育っており、数釣りと型狙いの両方が楽しめます。河口付近の砂泥底は、ハゼが好む餌が豊富で、朝マヅメには入れ食い状態になることも。
ただし人気ポイントゆえに、秋の釣果が出る時期は激混みになるため、早朝の到着をおすすめします。チョイ投げ釣りでハゼを狙いながら、同時にキビレやシーバスが掛かることもあるので、タモ網の準備も忘れずに。ウェーディング時はアカエイに注意が必要です。

新居町中之郷付近
- おすすめの対象魚:ハゼ、キビレ、シーバス
- おすすめの釣り方:投げ釣り、ウキ釣り
- 狙い目の時間帯:朝マヅメ、満潮からの下げ
イオンタウン湖西店の裏側一帯に広がる隠れ家的なポイント。都田川河口ほど混雑しないため、のんびりとハゼ釣りを楽しみたいファミリーにおすすめです。10月の秋ハゼシーズンは、サイズも良く数も期待できます。広範囲にわたって浅瀬が続くため、遠投せずとも足元から狙えるのが初心者には嬉しいポイント。
近くにコンビニもあるので、急な買い出しにも対応できます。朝方や夕方はシーバスやキビレも混じるので、仕掛けは少し強めのものを用意しておくと安心です。

湖南高等学校周辺~志都呂イオン
- おすすめの対象魚:ハゼ、シーバス、キビレ
- おすすめの釣り方:投げ釣り、ボート釣り
- 狙い目の時間帯:朝マヅメ、下げ7分
佐鳴湖から伸びる「新川」が流れ込むこのエリアは、春と秋のハゼ釣りシーズンに賑わいます。10月は成長したハゼが狙える好期で、和船で釣りを楽しむ人も多く見かけます。イオン近辺は護岸されているため、岸からでも釣りがしやすく、初心者やファミリーに最適。
湖南高校付近はボートを使って広範囲を探るほうが効率的ですが、岸からのチョイ投げでも十分に釣果が期待できます。近隣に商業施設があるため、トイレや食事の心配もなく、一日のんびりと釣りを楽しめる環境が整っています。

村櫛漁港・ガーデンパーク
- おすすめの対象魚:ハゼ、キビレ、カレイ
- おすすめの釣り方:投げ釣り、ウキ釣り
- 狙い目の時間帯:潮止まりからの上げ一杯
村櫛漁港の側にある水路はハゼの好ポイントです。一点で粘るよりも歩きながら魚を探すスタイルに向いているので、ハゼクランクを使ったライトルアーがおすすめです。エサ釣りをするならちょい投げタックルが望ましいですね。

舘山寺(内浦湾)
- おすすめの対象魚:ハゼ、キビレ、シーバス
- おすすめの釣り方:投げ釣り、ウキ釣り
- 狙い目の時間帯:朝マヅメ、夜下げ3分から
舘山寺の内浦湾は、観光地としても有名なエリアですが、10月のハゼ釣りポイントとしても優秀です。秋には当歳魚が15cm前後まで成長しており、食味も良好。駐車場やトイレが充実しているため、家族連れでも安心して釣りができます。近くにコンビニや飲食店も多く、釣りの合間に食事や休憩ができるのも魅力。観光とセットで楽しめるポイントなので、釣り初心者や女性にもおすすめです。

庄内湖
- おすすめの対象魚:ハゼ、シーバス、キビレ
- おすすめの釣り方:投げ釣り、ルアー釣り
- 狙い目の時間帯:朝マヅメ、下げからの上げ
庄内湖はボートシーバスの定番ポイントとして知られていますが、沿岸部にはいくつか小河川の流れ込みがあり、投げ釣りでハゼを狙うこともできます。10月は秋ハゼのシーズンで、サイズも良く数も期待できます。ただし豪雨後は濁りやゴミが多いので、状況を確認してから訪れることをおすすめします。

10月に釣れやすい魚
- ハゼ:(エサ)
- キビレ:(エサ・ルアー)
- シーバス:(エサ・ルアー)
- カレイ:(エサ)
- クロダイ:(エサ・ルアー)
- マゴチ:(エサ・ルアー)
- アジ:(エサ・ルアー)
- コウイカ:(エサ・ルアー)
- カワハギ:(エサ)
- ヘダイ:(エサ)
- サヨリ:(エサ)
10月の浜名湖では、ハゼがメインターゲットとして人気ですが、同時に秋の落ちシーズンに入ったキビレやシーバスのサイズも期待できます。カレイも釣れ始める時期で、投げ釣り五目として複数の魚種を狙う楽しみもあります。
アジやコウイカも引き続き好調で、ルアー釣りでも実績が高い季節です。ハゼ釣りをメインにしながら、思わぬ大物との出会いも期待できるのが10月の魅力です。
迷ったらここを見て!10月の厳選ハゼ釣りポイントTOP3!
1位:都田川河口
10月のハゼ釣りで最もおすすめなのが都田川河口です。浜名湖内でもハゼの聖地として知られ、秋には15~20cmの良型にも期待できます。最低の利点は、人気ポイントのため「釣果情報が早くて正確なこと」です。ここで釣れだしたら他のポイントでも期待できるので、ハゼ釣りシーズンの開幕合図にもなっています。
ハゼは大きく移動しない魚ですし、釣られたらそこから居なくなるので、早めに通いだすのが爆釣するコツですね。
2位:新居町中之郷付近
イオンタウン湖西店の裏側に広がる新居町中之郷付近は、都田川河口ほど混雑せず、のんびりとハゼ釣りを楽しめる隠れ家的なポイントです。10月の秋ハゼは15cm前後まで成長しており、サイズも数も期待できます。湖西側は湧水が多く見えない流れ込みがあるので、小さな排水口を探して釣りをするといいでしょう。
3位:舘山寺(内浦湾)
観光地としても有名な舘山寺の内浦湾は、釣りと観光を両立できるファミリー向けポイントです。駐車場やトイレが充実しており、近くにコンビニや飲食店も多いため、釣り初心者や女性でも安心して訪れることができます。ハゼはパルパルから動物園にかけての沿岸部がおすすめ。真水の流れ込みがいくつかあるので、そこを起点に広く探ってみましょう。
【まとめ】10月は秋ハゼの最盛期!家族で楽しむ浜名湖釣行

10月の浜名湖は、ハゼ釣りのベストシーズン真っ只中。春から夏にかけて成長したハゼが15~20cmの食べ頃サイズに育ち、数釣りもサイズ狙いも楽しめる絶好の時期です。秋の心地よい気候の中、都田川河口や新居町中之郷付近、舘山寺といった初心者向けのポイントで、家族や友人と一緒に手軽に釣りを楽しむことができます。
10月のハゼ釣りの最大のメリットは、釣りやすさと食味の良さです。チョイ投げ釣りやウキ釣りといったシンプルな仕掛けで十分に釣果が期待でき、初心者でもすぐに結果が出やすいのが魅力。「ズル引き→待つ」のリズムさえ掴めば、誰でも簡単にハゼを釣ることができます。また、秋のハゼは脂が乗って食味が格段に良くなり、天ぷらや唐揚げにすると絶品です。
ただし、人気ポイントは週末や連休に混雑しやすいため、早朝の到着を心がけるか、平日を狙うのがおすすめ。また、10月は朝晩の気温差が大きくなる時期でもあるため、防寒対策も忘れずに。特に朝マヅメを狙う場合は冷え込むので、薄手のジャケットやウィンドブレーカーを持参すると快適に釣りができます。
浜名湖の10月は、ハゼ釣り以外にもキビレやシーバス、カレイといった多彩な魚種が狙える季節。秋の落ちシーズンに入った大型のキビレやシーバスとの出会いも期待できるため、タモ網を用意しておくとより楽しめます。家族や友人と一緒に、秋の浜名湖で釣りの醍醐味を存分に味わってみてはいかがでしょうか。
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