新居弁天海釣公園は、浜名湖の表浜名湖で最も有名な釣りポイント。四季を通じて釣れる場所ですが、実は冬こそが初心者向けの季節です。
理由は2つあります。気温が下がり、魚が活性を落とす冬に、メバルやカサゴといった根魚は逆に活発になることがひとつ。もうひとつは、冬は最盛期よりも釣り客も減るため、ポイントを広々と使い魚を探しやすいから。
この記事では、新居弁天海釣公園の基本情報から、12月に釣れる魚、初心者が釣果を出すための釣り方まで、全てを解説しています。
新居弁天海釣公園の基本情報
アクセスと施設
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 所在地 | 静岡県湖西市新居町新居 |
| アクセス | 1号線バイパス「新居弁天IC」から5分程度。東名「浜松西IC」から40分程度 |
| 駐車場 | 1回400円。30分以内の出庫は無料(回数券購入で割引あり) |
| トイレ | 施設駐車場に完備 |
| 営業時間 | 24時間営業(年中無休) |
| 近くの釣具店 | 大橋屋つり具センター、浜名湖釣りセンター(駐車場から5分) |
| 近くのコンビニ | ローソン湖西新居町店、セブンイレブン新居文化公園前店 |

施設の特徴
- 堤防に常夜灯がある:夜釣りが安全で、初心者向け
- 足場が良い:コンクリート舗装で、雨の日も釣りしやすい
- 手すりがある:小さな子供連れの家族でも安心
- 広い駐車場:週末も比較的停めやすい
- T字堤構造:ポイント選びが分かりやすく、初心者でも狙える
混雑状況
| 時期 | 混雑度 | 特徴 |
|---|---|---|
| 平日 | ★☆☆ | ゆったり釣りできる |
| 週末 | ★★★ | 昼間は人気。夜間でも人が多い |
| 連休 | ★★★ | 12月25日以降の冬休み時期は特に混雑 |
| 夜間(平日) | ★★☆ | 夜釣り好きが集中する |
1年を通して人気の釣り場ですが、冬はさすがに人は減ります。日中はクロダイやメジナをメインにメバル狙いが居て、夜はメバル・カサゴ狙いが多い時期ですね。
新居弁天海釣公園で12月に釣れる魚
最も期待できる魚種
メバル(夜釣りが中心)
シーズン特性:12月は年間を通じてメバルが最も活性が高い時期。常夜灯と影の境目に集まるため、初心者でも確実に狙える。
狙い方
- 時間帯:日没直後(17~19時)と明け方(5~7時)が狙い目
- 場所:T字堤の根元、テトラの隙間、橋脚周り
- エサ釣り:モエビやジャムシを使ったウキ釣り・胴突き仕掛けが最適
- ルアー:ジグヘッド+ワーム(1.5~2インチ)でスローリトリーブ
タックル(初心者向け)
- ロッド:6~7ft メバリング竿(3,000~6,000円)
- リール:2000番スピニングリール(2,500~4,000円)
- ライン:ナイロン2~3号
- エサ:モエビ1パック(800~1,200円)
釣果の目安:1~2時間で3~5尾。上手い人なら倍以上。

カサゴ(穴釣りで手軽に)
シーズン特性:メバルと同じく冬が旬。メバルより深場を好む傾向があるが、テトラの隙間では12月も好釣果が期待できる。
狙い方
- 時間帯:昼間でも釣れる(メバルより活性がある)
- 場所:テトラの隙間、根元、橋脚の際
- 穴釣り:針を直結した仕掛けで隙間をついばませる
- エサ釣り:モエビやジャムシを使った小型仕掛け
タックル(穴釣り用)
- ロッド:2m前後の小型竿(1,500~3,000円)
- リール:小型スピニング(2,000~3,000円)
- ライン:3号程度
- 仕掛け:針直結型(市販品で十分)
釣果の目安:穴釣りなら確実に釣れやすい。初心者でも2~3尾は望める。

釣れる可能性がある魚種
クロダイ(高度な技術が必要)
冬は活性が落ちて釣りにくい季節。それに加えて風も強い時期のため、長い竿を持つのがかなり辛いタイミング。ただし、高気圧が張り出した穏やかな日なら、カニの前打ちで狙える可能性があります。
初心者は狙わないのが無難。メバルを狙っているとたまに釣れます。
アジ・サバ・イワシ(サビキ釣り)
冬でも稀に回遊してきますが、安定した数釣りは難しい時期です。春以降の方がおすすめ。
ヒラメ・カレイ(投げ釣り)
冬は深場に移動するため、陸釣りではほぼ釣れません。ボート釣りなら可能ですが、初心者向けではありません。
新居弁天海釣公園の12月おすすめポイント
T字堤先端(最も人気)
- 特徴:堤防の先端は潮の通りが良くメバルのエサも集まりやすい場所。
- 狙う魚:メバル(8割)、カサゴ(2割)
- 注意点:人気ポイントのため、連休や土日は混雑。夜間でも常連さんが占領していることがある。
- おすすめの時間帯:平日の18~20時、早朝5~6時
T字堤根元(初心者向け)
- 特徴:メイン堤防に沿った場所。足元に仕掛けを落とすだけでいいから初心者でも安全。
- 狙う魚:メバル、カサゴ
- 利点:
- T字堤ならどこでもいいかポイント確保しやすい
- 駐車場から最も近い
- おすすめの時間帯:日没直後(17~19時)
護岸の隅々(テトラが積まれている)
- 特徴:護岸沿いのテトラが積まれているエリア。カサゴが多く、穴釣りに最適。
- 狙う魚:カサゴ(7割)、メバル(3割)
- 狙い方:穴釣り専門。隙間に仕掛けを落として、カサゴをついばませる。
- おすすめの時間帯:特に時間帯は関係なし。昼間でも手軽に釣れる。
新居弁天海釣公園でのメバル釣り方(初心者向け)
エサ釣り(確実に釣果が出やすい)
ウキ釣りの基本
仕掛けの組み方
- 竿:4~5mの磯竿(6~7ft)
- スピニングリール:(2000番)
- 糸:メインライン・ナイロン2.5号
- 仕掛け:棒ウキ(電気ウキ推奨)、ガン玉2~3号、ハリス1号1.5m、メバル用小針
ガン玉はウキを立てる目的で選択。自立ウキなら無しでもOK。
ウキ下設定
冬の夜間は浅めから始める。常夜灯付近(T字堤内側)ならウキ下30~60cmから。テトラ周りなら50~80cmが目安。
釣り方の手順
- モエビをエサに付ける(頭を上にしてハリを貫通させる)
- 常夜灯から5~10m離れた暗い場所にキャスト
- ラインにテンションを保ったまま、ゆっくり仕掛けを流す
- ウキがスッと沈んだら、竿を立てる(アワセ)
- メバルが小さいので、無理な引っ張りは禁物。ゆっくり巻き上げる
メバルのエサは「活モエビ・青ジャムシ・オキアミ」がおすすめです。特にモエビは水中で動いてくれるためアピール力が強く、朝マヅメから昼までのメバルに有効です。夜間は青ジャムシかオキアミを使い、匂いの誘引力にも期待する感じで。
初心者のコツ
- ウキが「ちょっと動く」程度の流し方を心がける
- ライトで仕掛けを照らさない(懐中電灯は最小限)
- 同じポイントで3分以上粘らない。2~3分で移動する
- 活性が高いのは日没直後。焦らず集中する
新居弁天海釣公園は全体的に潮通しが良いので、ウキ釣りで仕掛けを固定するメリットはあまり無いです。むしろ勝手に動かしてくれるので、広範囲を探ってくれます。しかし周りに人が少ない時にしましょう。
1箇所で棚を浅い位置から深い位置まで試して反応がなければ、割り切って別に移動したほうがいいです。メバルはある程度は群れで行動しているため、1匹を探しあてるまでは気長に探しましょう。
新居弁天海釣公園でのカサゴ釣り方(手軽版)
穴釣り(誰でも簡単に釣れる)
仕掛けの組み方
- 竿:2m程度の投げ竿(オモリ負荷20号)
- リール:スピニングリール2000番かベイト・タイコ型
- 糸:メイン・ナイロン3号
- 針:丸セイゴかチヌ針を人差し指先端くらいのサイズ感で選ぶ
釣り方の手順
- テトラの隙間に、針が見える位置までそっと挿す
- 針をチョンチョンと上下に動かす(3cm程度)
- モエビをエサに付けたままでOK
- 反応がなければ別の隙間へ移動
- 5分以上同じ隙間を探らない
成功のコツ
- テトラの隙間は、太陽光が当たっていない側を狙う
- 上から入れるより、横から横滑りさせるように
- 竿を動かしすぎない。ほぼ固定で、針だけ小刻みに
- カサゴが集まりやすいのは、深さがある隙間
穴釣りはなるべく硬い竿が望ましく、傷つく前提なので高価な物を選ぶ必要はありません。2m以内の振り出し竿で20号くらいが使いやすいし、中古でも見つけやすいです。
新居弁天海釣公園で12月に釣りするときの必須準備物
防寒装備(最重要)
気温1桁の夜釣りは、防寒装備なしでは体が持ちません。以下は必須です:
- 防風アウター:釣り用ウェアまたはワークマン(3,000~5,000円)
- フリースなど中間着:1枚(3,000~5,000円)
- 発熱インナー:ユニクロのヒートテック可
- 防寒手袋:2種類(操作用+防寒用)
- 防寒ブーツ:釣り専用(4,000~10,000円)
- ホッカイロ:10個(300円)
釣り具関連
- ロッド、リール、ライン
- エサ用の仕掛けまたはルアー
- スナップ、小物各種
- ハサミ(ラインカット用)
安全装備
- ライフジャケット:浜名湖夜釣りは必須
- ヘッドライト+予備電池
- 懐中電灯:赤色ライト推奨(1,500~2,000円)
その他
- クーラーボックス:釣った魚を入れる
- 折りたたみイス:休憩用(2,000~3,000円)
- タオル:汗や水しぶき対策
- 携帯電話:緊急連絡用
新居弁天海釣公園の12月釣行ガイド
ファミリー向けプラン(昼間メイン)
時間帯:午前10時~午後15時
狙う魚:カサゴ(穴釣り)
メリット
- 防寒装備が最小限で済む
- 子供でも手軽に釣れる
- トイレが近くにある
- 昼間なので安全
注意点
- 12月は日が短いため、15時以降は暗くなる
- メバルより釣果は落ちる傾向
- 混雑は意外と多い(昼間の方が人気)
初心者向けプラン(黄昏釣り)
時間帯:午後16時~19時
狙う魚:メバル(ウキ釣り)、カサゴ(穴釣り)
メリット
- 日没直後はメバルの活性が最高潮
- 常夜灯が点灯し始めるため、視認性が良い
- 防寒装備はまだそこまで本格的でなくても可
- 人気ポイントを狙いやすい
注意点
- 19時以降は気温が急降下
- 防寒装備は持参必須
ナイトゲーム向けプラン(本格釣り)
時間帯:午後19時~翌朝6時
狙う魚:メバル(ウキ釣り、ルアー)、カサゴ(穴釣り)
メリット
- メバルの活性が最も高い
- 常夜灯で明るく、足場は安全
- 人気ポイントでも夜間は落ち着く傾向
注意点
- 完全防寒装備が必須
- 気温が最も低い深夜1~3時は活性が落ちる傾向
- 朝方(5~7時)が再びチャンス
新居弁天海釣公園周辺の観光・グルメ情報
釣行のついでに寄れる施設
| 施設 | 特徴 | アクセス |
|---|---|---|
| 浜名湖ガーデンパーク | 無料入場の公園。景観が良い | 駐車場から5分 |
| 新居関所跡 | 歴史的スポット。駐車場から歩いて行ける | 駐車場から3分 |
| 弁天島温泉 | 海を眺めながら温泉。釣行後に最適 | 駐車場から15分 |
近くのグルメ
| 店舗 | 料理 | 特徴 |
|---|---|---|
| ローソン湖西新居町店 | コンビニ弁当・飲料 | 駐車場から徒歩3分 |
| 漁師飯やまもと | 浜名湖産の海鮮丼 | 駐車場から10分 |
| 新居弁当 | 地元の手作り弁当 | 駐車場から7分 |
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初心者がよくする失敗と対策
- 失敗1:防寒装備がなく、寒さで早上がり
-
対策:防寒装備は「多すぎるくらい」が丁度良い。アウターは風を通さないことが重要。ホッカイロはインナーに貼るのとポケットに必須。
- 失敗2:懐中電灯で仕掛けを照らして魚が逃げる
-
対策:ライトの使用は最小限。周囲の常夜灯だけで釣る工夫。手元を照らしたい時は赤色調光などを活用する。
- 失敗3:ウキ下が深すぎ・浅すぎで釣れない
-
対策:ウキ下は潮汐によって変化するため、正解はあなたが釣りをする時間帯にベストがある。最初は60cm程度で試して、反応がなければ20cm刻みで調整。
- 失敗4:仕掛けを動かしすぎて、メバルが警戒する
-
対策:エサ釣りとルアー釣りでも、メバルはゆっくり上から落ちてくるエサに反応することを覚えておく。
- 失敗5:堤防やテトラなど足場が悪い箇所でケガをしてしまう
-
対策:堤防上のコンクリは意外と滑りやすいので防滑シューズ必須。月明かりもない夜間は海との境界がわかりにくいため、懐中電灯を足元に照らすこともやむをえない。落水する可能性を含めてライフジャケット着用。
まとめ:新居弁天海釣公園は冬の初心者向けポイント
新居弁天海釣公園は、以下の理由で冬こそ初心者向けのポイントです。
- メバル・カサゴが活発:冬が最盛期で、確実に釣果が期待できる
- 常夜灯で安全:夜釣りでも視認性が良く、初心者も安心
- 足場が良い:コンクリート舗装で、危険が少ない
- 施設が充実:トイレ、駐車場、近くに釣具店やコンビニがある
- アクセスが良い:浜松からも名古屋からも行きやすい
防寒装備さえしっかりしていれば、初心者でも1~2時間で3尾以上の釣果は十分に可能です。
この冬、ぜひ新居弁天海釣公園でメバルやカサゴを釣って、浜名湖の釣りの魅力を味わってみてください。
ゴミは必ず持ち帰り、マナーを守って釣りを楽しんでください。皆さんの協力が、浜名湖を「いつまでも釣れる場所」として守ることにつながります。
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