「冬の浜名湖はシーバスが釣れない」は嘘です。
確かに数は出ませんが、冬は80cmを超えるランカーシーバスの可能性が最も高まる時期です。産卵前の荒食い、または越冬のために深場へ落ちた大型を、一発勝負で狙うのが醍醐味。
この記事では、冬のシーバスが潜む奥浜名湖の深場と、低活性なシーバスをバイトに持ち込むドリフト釣法を解説します。
🎯 冬のシーバス攻略:12月~2月のシーズナルパターン
シーズン特性:越冬ランカーの季節
12月になると気温も下がり、水温も下がっていきます。低水温になると、クロダイ・キビレ・シーバスなどは外洋か深場に移動して越冬するため、荒食いするタイミングです。
この行動は釣り用語で「落ち」と呼ばれています。全国でも通用する言葉ですが、地方によっては多少の違いがあるかもしれません。
- 産卵前の荒食い:11月から12月初旬にかけて、産卵前のエネルギー補給モード
- 越冬期の深場移動:12月中旬以降、水温低下に伴い、シーバスは深場や温かい水域へ移動
- 大型集中時期:小型魚が釣れにくくなる代わり、80cm超のランカー出現率が跳ね上がります
なぜランカーが釣れやすくなるか?━━それは、”それしか釣れる可能性が無いから”ともいえます。
魚の居場所:深場戦略が必須
冬のシーバスの分布特性:
- 浅い岸辺:ほぼ食わない(表層は冷たい)
- 奥浜名湖の深場:水温が比較的安定(ここが狙い目)
- 温排水周り:発電所周辺などの温かい水が流出する場所
- 外洋の影響を受けるエリア:表浜名湖の外海寄り

攻略の鍵:ドリフト釣法
低活性な越冬シーバスを狙うには、ルアーを潮流に乗せて漂わせる「ドリフト釣法」がカギとなります。
ドリフト釣法とは:
- ルアーを潮に乗せて自然に流す
- アクションは最小限に抑える
- ターゲットまでルアーを「届ける」ことが最優先
コツは「なるべく巻かない」こと。巻いても2秒でハンドル1回転以下くらいの、繊細な操作が必要になります。表浜名湖は潮の流れが強いので、軽めのシンペンを底まで沈めるためには、流れの上(アップスロチームキャスト)に投げて、ラインを張りすぎずゆ~っくり巻く意識を持ちましょう。
📍 冬のランカーが潜む!厳選ポイント3選
冬のシーバスは深場に集中するため、ポイント選びが成功を大きく左右します。
| No. | ポイント名 | エリア | 狙い目と特徴 | アクセス |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 松見ヶ浦 | 奥浜名湖 | 湾に水深があり、冬シーバス・チヌの実績が高いエリア。ボート釣りが有利だが、岸の流れ込み周辺をピンポイントで。 | ボート釣りが推奨。 |
| 2 | 佐久米海岸 | 奥浜名湖 | 東名高速の橋脚狙い。冬のランカーシーバスの実績があるポイント。岸からのアプローチはキャスト精度が求められる。 | 駐車場あり。 |
| 3 | 今切口舞阪堤 | 表浜名湖 | 舞阪堤から網干場までの沈み石エリアで、ルアーを石ギリギリに通せるミノーを地道に投げる。 | 駐車場・トイレ完備。 |
冬のランカー報告は、実のところ「奥浜名湖」が多いです。今切口付近など表浜名湖は、60cm前後が目立ちますが、2月から3月にかけての春シーズンスタートで真っ先に釣れやすいメリットがあります。
冬シーバスは深場を狙うのが定石なので、ボート釣りが圧倒的に有利です。
「ボートも免許も無いよ……」と悲しむ人は、ぜひ「浜名湖 フィッシングガイド」で検索してみてください。デイゲーム限定にはなりますが、比較的温暖な浜名湖で釣りをするいい機会になると思います。
💡 低活性を打ち破る!冬の必釣テクニックメモ
低活性時の対処方法は、どの魚も「ゆっくりエサを見せて、相手が追える速度で誘う」ことがポイントです。
高水温時は速い動きでも追ってきますが、寒い時期に人間が外に出たくないのと同じで、魚も動きが鈍くなります。しかし、あまりエサを食べる機会もないため、魚側も「今しかない!」の瞬間で食いついてくるチャンスもあります。
ドリフト釣法:低活性シーバスの切り札
ドリフト釣法の具体的な手順:
- ルアーをキャスト:深場に向かってキャスト
- 潮に乗せる:ラインを張りすぎず、ルアーが自然に流れるように調整
- 秒速5cm程度で流す:自然な小魚の動きをシミュレート
- バイト待機:ルアーが潮に乗って漂っている状態を保つ
- バイトに反応:竿先に違和感があったら即座に合わせる
推奨ルアー:冬シーバスの武器
| ルアー種 | 特徴 | 使用場面 |
|---|---|---|
| シンキングペンシル | 流れに乗せやすく、アクションが最小限で済む。マニックなどが有名。 | ドリフト釣法の最適選択肢 |
| レンジバイブ | バイブレーションにより存在感を出す。深場での使用に最適。 | 活性が全く無い日の最後の手段 |
ルアーカラー選択
- 低活性時:黒系(黒グラデーション)が無難
- 日中:シルバー系で光の反射を活用
- 夜間:黒~濃いシルバー系で視認性を確保
エサ釣り:伝統的な夜間戦術
夜の電気ウキ釣り(活きエビ)も、ランカー狙いの伝統釣法です。
セッティング:
- ウキ:自立電気ウキ(バッテリー駆動)
- エサ:活き海老(モエビ・サイマキ)
- 時間帯:日没後~深夜がゴールデンタイム
- タックル:4~5号の浮き釣り対応タックル
サイマキ(クルマエビ)が活きで手に入るようなら、投げ釣りや泳がせ釣りも選択肢に入ります。橋脚沿いのミオ筋にぶっ込み釣りをやれば、ヒラメがかかってくる可能性もあります。
🚨 ルール厳守:冬の釣りでの注意点
安全性:命に関わる重要事項
- 厳寒期の釣行は危険:万が一に備えライフジャケットを必ず着用すること
- 足場の確認:凍結した堤防は非常に滑りやすい
- 同行者との連携:可能な限り複数人での釣行が推奨
気温が低いと人間の動きが鈍ることを頭に入れてください。冬は風も強くなるため、特に背後からの風が強い日は、落水しないよう注意しましょう。
駐車とマナー
- 漁港周辺への駐車は厳禁:舞阪漁港周辺は路上駐車厳禁です
- 指定駐車場の利用:舞阪や弁天島、新居周辺の有料駐車場を必ず利用してください
- ゴミの持ち帰り:全て持ち帰り、釣り場を次世代に残しましょう
遊漁規則:禁止エリアの把握
- 今切口周辺の釣り禁止:浜名大橋から南の堤防は立入禁止です
- 必ず安全な場所で釣行してください
シーバスのサイズ規制
- 小型リリース基準:30cm以下はリリース推奨
- 大型個体の価値:80cm超は貴重な存在。撮影後は優しくリリースするのもいい思い出
➕ 冬釣行の装備・防寒対策
防寒装備の重要性
静岡県は温暖な気候とはいえ、12月~2月の浜名湖は最低気温が3度(平均)まで低下します。風も強い日が多く、体感気温はさらに低くなります。
冬の釣りをなるべく快適にするためには、機能性が優れている防寒着が必須です。
推奨装備:
- 防寒ジャケット:釣り専用の防寒着(通常のコート厳禁)
- ヒートテック系インナー:複数枚重ね着推奨
- 防寒グローブ:指先の感度を保ちつつ温める工夫
- 足元:防滑ブーツで堤防の滑り対策
防寒装備に難があると感じているなら、なるべく風が弱い日を狙いましょう。
予算感
- 基本装備セット:30,000~50,000円程度
- ロッド・リール:15,000~25,000円
- ルアー・仕掛け:5,000~10,000円
- 防寒装備:10,000~20,000円
➕ 周辺情報・観光プラン
宿泊・観光プラン
冬のシーバス遠征は、温泉とセットで計画するのがおすすめです。
舘山寺温泉:
- 釣行前後の温泉で疲れを癒す
- 浜名湖を見渡す露天風呂が最高
- 車で新居弁天から15分程度
浜松周辺グルメ:
- 浜松うなぎ:全国的に有名
- 浜名湖産の鮮度抜群のしらす
- 駅前や観光地に多数店舗
夕マヅメを過ごした後に温泉へ行くのは理想ですね。遠征で来ている方は、弁天島か舘山寺で宿を取るといいでしょう。レンタカーならウェーディングポイントへのアクセスもしやすい宿泊地です。
まとめ:冬シーバスは12月と2月に狙うのがマスト
冬の浜名湖シーバスは、ポイントと釣り方を絞り込めば、人生を賭けるような大型に出会えるチャンスがあります。
- 準備:防寒対策を徹底し、ドリフト釣法の理論を理解する
- ポイント選定:水深があり、潮通しの良いエリアを厳選
- 実行:シンキングペンシルでのドリフト釣法をマスターして、真冬のランカーシーバスに挑む
最後に:冬釣行は危険が伴います。ライフジャケット着用と同行者との連携を徹底して、安全第一で釣りを楽しんでください。

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