「冬になるとルアーで釣れる魚がいなくなる……」
と嘆いているアングラーの皆さん、諦めるのはまだ早いです。
青物やシーバスが深場へ落ちて少し寂しくなる1月〜2月の浜名湖ですが、入れ替わるようにベストシーズンを迎えるターゲットがいます。
それが、大きな目が愛らしい「メバル」です。
一般的に「春告魚(はるつげうお)」と呼ばれますが、浜名湖のメバルはシーズンインが早く、真冬でも元気にルアーを追ってくれます。
今回は、冬の貴重なルアーターゲット「浜名湖メバリング」の攻略法を解説します。
浜名湖メバリングの基本タックル
メバルは引きが強い魚ですが、口が小さく警戒心も強いため、専用のライトタックルが必須です。
ロッド・リール・ライン
- ロッド: 7ft(2.1m)〜7.6ft前後のメバリング専用ロッド。
- 小さなアタリを弾かずに乗せるため、穂先が柔らかい「ソリッドティップ」モデルを推奨します。食い込み重視です。
- リール: 2000番クラスの小型スピニングリール。
- ライン: 感度重視ならPEライン0.3号。風が強い冬場は、比重が高く風に流されにくいフロロカーボン2lb〜3lbが扱いやすく有利です。

⚠️ 冬の浜名湖「天候」の注意点
冬の浜名湖は、遠州のからっ風と呼ばれる強烈な北西風(季節風)が吹く日が多いです。
寒気が入り冬型の気圧配置になると、海沿いは常時風速8m/s以上の爆風となり、軽量ルアーを扱うメバリングは成立しません(何より人間が耐えられません)。
- 狙い目: 冬型が緩んだ日や、高気圧に覆われて風が止んだタイミング。
- 釣行前には必ず天気予報で「風速」と「風向き」をチェックしましょう。
ルアーの選び方
1. ジグヘッド + ワーム(基本)
- ジグヘッド: 1.0g 〜 3.0g。
- 浜名湖は潮の流れが速いエリアが多いため、他地域よりも少し重め(1.5g〜2.0g)が基準になります。
- ワーム: 浜名湖のメバルは岩礁帯や海藻につく甲殻類・小魚を食べています。
- ピンテール系(尻尾が真っ直ぐなタイプ)が定番。
- カラーはクリア系(透明)、グロー系(夜光)を持っておけば間違いありません。
2. プラグ・飛ばしウキ(遠投用)
- プラグ: サーフエリアなど広い場所では、飛距離が出るシンキングペンシルやミノーが有効。表層を引けるものがベストです。
- 飛ばしウキ(フロートリグ): 軽いジグヘッドを遠くまで飛ばすためのシステム。広範囲を探るなら必須です。

攻略の鍵となる「ポイント」と「潮」
冬のメバルを探すなら、以下の3つのエリアが鉄板です。
1. 浜名湖パークビレッジ周辺(サーフエリア)
- 特徴: 砂浜(サーフ)から狙うスタイルです。ウェーディング(おへそくらいまで立ち込み)推奨。
- 攻略: 新居弁天海釣公園が近く、潮通しが良いためメバルの回遊が期待できます。サーフメバリングは飛距離が必要で少しテクニックが要りますが、その分競争率が低く、良型が出る穴場です。

2. 砂揚げ場(すなあげば)
- 特徴: 車を横付けして釣りができる人気ポイント。足場が良い堤防で、根掛かりのリスクも少ないため初心者には最適です。
- メリット: 寒すぎたらすぐに車へ避難できるのが冬にはありがたい!潮通しも良く、回遊待ちの釣りになります。

3. 漁港や橋脚の常夜灯周り
- 特徴: メバルは光に集まるプランクトンをエサにします。常夜灯の下は基本中の基本。
- 注意: 非常にメジャーなため、プレッシャー(魚の警戒心)も高いです。「特別釣りやすいわけではない」と心得ておきましょう。
- マナー: 係留されている船には絶対にルアーを投げないでください。係留ロープに残された針で怪我をした漁師は何人もいますし、苦言もされています。
ポイントエリア的には、網干場・舞阪港・海浜公園・砂揚げ場・サクラマルなどが該当します。

釣り方のコツ:キーワードは「デッドスロー」
冬の魚といえど、水温が下がると動きが鈍くなります。速い動きのルアーには追いつけません。
基本動作:デッドスローリトリーブ
- キャストして着水させる。
- カウントダウン(秒数を数えて沈める)して、狙う深さ(レンジ)を決める。
- 「デッドスロー(超ゆっくり)」で巻く。
★どれくらいゆっくり?
デッドスローの巻くペースは、リールを「1秒間にハンドル0.5回転以下」のペースで巻きます。
「遅すぎるかな?」と思うくらいで丁度いいです。ルアーを泳がせるよりも、潮の流れに乗せて漂わせるイメージです。
風対策:西側エリアを選べ
どうしても風が吹いている日は、浜名湖の「西側エリア」を選んでください(浜名湖パークビレッジがおすすめ)。
北西風を背中から受ける形になるため、多少風があっても釣りが成立しやすくなります。
また、水面が波立っている時は魚の警戒心が薄れる(ブラインド効果)ため、上手く風を利用できれば爆釣のチャンスもあります。
安全とマナー(※必須項目)
- 夜釣り装備: ヘッドライト、ライフジャケット、そして限界までの防寒着。カイロは必須です。
- 小型はリリース: メバルは成長が遅い魚です。特にお腹が大きく膨らんだ「抱卵個体(ママさんメバル)」はお腹に赤ちゃんがいます。釣れたら優しくリリースして、来年の資源を守りましょう。
まとめ:繊細なアタリを取る楽しさにハマろう
メバルは20cm前後の小さな魚ですが、掛かった瞬間の「ググッ!」という引きは非常に元気がよくスリリングです。
「コン…」という小さなアタリを、繊細なタックルで感じ取り、バシッと合わせる快感。これはライトゲームならではの魅力です。
しっかり防寒をして、冬の夜の浜名湖へ繰り出してみてはいかがでしょうか?
風のない静かな夜、水面下で繰り広げられる熱い駆け引きがあなたを待っています。

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