10月は浜名湖でカレイ釣りが本格的にシーズンインする絶好のタイミングです。夏の高水温が落ち着き、産卵のために接岸してくるカレイを狙える季節となりました。本記事では、陸から投げ釣りでカレイを狙う際におすすめの厳選ポイント5選をご紹介します。
アクセスの良さや設備の充実度、釣果実績を考慮して選んだポイントばかりなので、初めてカレイ釣りに挑戦する方から、さらなる釣果を目指す中級者の方まで、ぜひ参考にしてください。また記事の後半では、釣れたカレイを最も美味しく味わうための調理方法もご紹介します。
10月のカレイ釣りおすすめポイント5選
各ポイントの詳細情報

新居弁天海釣公園
- おすすめの対象魚:カレイ、キス、メバル
- おすすめの釣り方:投げ釣り
- 狙い目の時間帯:朝・夕マヅメ、下げ止まりから上げ3分
静岡県西部で最も有名な海釣り施設で、愛知県からのアクセスも良好なため週末は混雑しますが、それだけに実績も十分。10月のカレイシーズンには、T字堤の先端部分や外側の堤防から遠投することで良型のカレイが期待できます。施設内にはトイレや駐車場が完備されており、近くに釣具店やコンビニもあるため、初心者の方でも安心して釣りを楽しめます。
カレイは底にいる魚なので、3本針の投げ釣り仕掛けでアオイソメやイシゴカイを使い、遠投後はじっくり待つのがコツです。入場料は必要ですが、設備の充実度と釣果のバランスを考えると非常におすすめのポイントです。

網干場
- おすすめの対象魚:カレイ、キス、クロダイ
- おすすめの釣り方:投げ釣り
- 狙い目の時間帯:潮止まりからの上げか下げ、長潮、朝マヅメ
舞阪堤から続く今切口の投げ釣りポイントで、カレイ釣りの好実績エリアです。10月から冬にかけてがカレイのベストシーズンで、特に秋から冬の季節の変わり目は大型も期待できます。上げ潮と下げ潮で投げる範囲の潮流が変わるため、潮の動きを観察しながらポイントを探るのが重要です。冬場は向かい風になることが多いので、10月のうちに通い慣れておくと良いでしょう。
駐車場は有料(410円)ですが、トイレも完備されており、近くには荒川釣具店やあけぼの釣具店があるため、エサや仕掛けの補充も容易です。投げ釣りでは遠投性能が釣果に直結するため、力糸を使った遠投仕掛けがおすすめです。

砂揚場
- おすすめの対象魚:カレイ、キス、シーバス
- おすすめの釣り方:投げ釣り
- 狙い目の時間帯:上げ潮、長潮
浜名湖で唯一車を横付けできる釣りポイントで、ファミリーフィッシングにも最適な場所です。10月から冬にかけてはカレイが狙い目となり、車が近くにあることでのんびりと釣りができるのが大きなメリット。装備も車からすぐに取り出せるため、複数の竿を用意したり、防寒対策をしっかりしたりと、快適に釣りを楽しめます。
カレイは夜明け前から朝マヅメにかけてと、夕マヅメの時間帯が特に活性が高くなるため、早朝や夕方の釣行がおすすめです。投げ釣りでは底を取ることが重要なので、オモリの重さは潮の流れに応じて15号から25号程度を使い分けましょう。

猪鼻湖(三ヶ日)
- おすすめの対象魚:カレイ、キビレ、シーバス
- おすすめの釣り方:投げ釣り
- 狙い目の時間帯:朝・夕マヅメ、下げ7分、上げ潮
三ヶ日駅から瀬戸水道まで広がる猪鼻湖エリアは、10月から冬にかけてカレイの好ポイントとなります。特に瀬戸水道から猪鼻湖の東側にかけては水深があり、秋の産卵期に深場から接岸してくるカレイを狙うのに最適です。
水温が下がり始めてからが本番なので、10月中旬以降は特に期待できます。近くにファミリーマート三ヶ日インター店があり、植むら釣具店も営業しているため、エサや仕掛けの調達も便利です。

村櫛漁港
- おすすめの対象魚:カレイ、キビレ、キス
- おすすめの釣り方:投げ釣り
- 狙い目の時間帯:潮止まりからの上げ一杯
村櫛漁港の外側には航路があり、カレイの好ポイントとして知られています。潮流の影響を受けやすいエリアなので、10月は比較的安定した釣りができる季節です。夏から秋にかけては海藻が掛かることもありますが、10月に入ると落ち着いてきます。キビレからカレイへと狙いがシフトしていく季節の変わり目なので、両方を狙える楽しみがあります。
漁港内は浅いため、外側の航路沿いを重点的に攻めるのがコツです。近くに村櫛海水浴場の駐車場があり、フィッシング沖やはなぞの釣具店も近いため、アクセスと利便性のバランスが良いポイントです。

10月に釣れやすい魚
- カレイ:(エサ)- メインターゲット
- キス:(エサ)- カレイと同じポイントで釣れる
- キビレ:(エサ・ルアー)- まだ活性がある
- シーバス:(エサ・ルアー)- 落ちシーズンで良型も
- メバル:(エサ・ルアー)- 夜釣りで狙える
カレイ釣りのタックルと仕掛け
基本タックル
- ロッド:投げ竿3.6m~4.2m、25号~30号負荷
- リール:スピニングリール4000番~5000番
- 道糸:PE2号~3号、またはナイロン4号~5号
- 力糸:ナイロン12号~16号を3m~5m

仕掛け
- 天秤:L型天秤またはジェット天秤20号~30号
- ハリス:フロロカーボン2号~3号
- 針:流線針9号~12号の3本針仕掛け
- エサ:アオイソメ、イシゴカイ(青ジャムシ)

投げ釣りのコツ
カレイは海底の砂泥地に潜んでおり、エサが底に届いていないと釣れません。投げ込んだ後は確実に底を取り、糸を張りすぎず緩めすぎず、竿先でアタリを捉えられる状態を保ちましょう。カレイのアタリは「コツコツ」という小さな前アタリから始まり、その後「グググッ」という本アタリが来ます。焦らずにしっかりとエサを食い込ませてからアワセを入れるのがポイントです。
遠投が基本となるため、力糸を使った遠投仕掛けがおすすめです。また、カレイは夜明け前から朝マヅメ、夕マヅメの時間帯に活性が高くなるため、これらの時間帯を狙うと釣果が上がりやすくなります。
迷ったらここを見て!10月の厳選ポイントTOP3!
1位:新居弁天海釣公園
10月のカレイ釣りで最もおすすめなのが新居弁天海釣公園です。理由は設備の充実度と釣果実績の高さ。有料施設ではありますが、トイレ、駐車場、近隣の釣具店など、初心者の方が安心して釣りを楽しめる環境が整っています。特にT字堤は潮通しが良く、カレイの回遊ルートとなっているため、10月から冬にかけて安定した釣果が期待できます。
投げ釣りの基本を学ぶのにも最適な環境で、周囲の釣り人から情報を得やすいのもメリットです。遠投できる技術があればさらに釣果を伸ばせるため、初心者から中級者まで幅広く楽しめるポイントです。
2位:網干場
今切口エリアの投げ釣りポイントとして実績が高い網干場は、カレイ釣りの定番スポットです。10月から冬にかけてカレイが接岸してくるルート上にあり、特に潮止まり前後の時間帯に好釣果が出ています。舞阪堤と連続しているため広範囲を探ることができ、ポイント移動もしやすいのが特徴です。
今切口特有の潮流の強さに慣れる必要がありますが、それを攻略できればサイズの良いカレイが期待できます。冬の防寒対策が必要なポイントですが、10月はまだ気候も穏やかなので、この時期に場所を覚えておくと冬のカレイシーズンに有利になります。
3位:砂揚場
車を横付けできる唯一のポイントという利便性が最大の魅力です。特にファミリーフィッシングや、長時間の釣行を計画している方におすすめ。車が近くにあることで、複数の竿を使い分けたり、エサや仕掛けの補充がすぐにできたりと、快適に釣りを楽しめます。
10月から冬にかけてカレイが狙えるのはもちろん、のんびりとした雰囲気の中で釣りができるため、初心者の方がカレイ釣りに慣れるのに最適なポイントです。早朝や夕方の時間帯を狙えば、車の中で休憩しながらベストタイムを待つこともできます。
釣れたカレイを最も美味しく食べる方法

鮮度管理が味を決める
カレイは鮮度が落ちやすい魚なので、釣れたらすぐに処理することが大切です。釣り場で神経締めまではしなくても、エラと内臓を取り除き、海水で洗って血抜きをするだけで味が格段に良くなります。持ち帰る際は氷を入れたクーラーボックスで冷やし、0℃~4℃を保つようにしましょう。
最高に美味しい調理法「煮付け」
カレイの王道料理といえば煮付けです。淡白な白身に甘辛いタレが染み込み、ご飯が進む絶品料理になります。
煮付けのコツ
- カレイは水洗いして水気を拭き取り、両面に十字の切れ込みを入れる
- 鍋に醤油・みりん・酒・砂糖(4:4:4:2の割合)と水を入れて沸騰させる
- カレイを入れたら落し蓋をして中火で15分ほど煮る
- 時々煮汁をかけながら、しっかり味を染み込ませる
- 最後に生姜の千切りを散らして完成
煮付けのポイントは、煮汁が沸騰してからカレイを入れること。こうすることで身が締まり、煮崩れを防げます。また、落し蓋をすることで少ない煮汁でも全体に味が回ります。
鮮度抜群なら「刺身」も絶品
釣りたての新鮮なカレイが手に入ったら、ぜひ刺身で味わってみてください。一般的なスーパーではなかなか手に入らない、釣り人だけの特権です。カレイの刺身は透明感のある白身で、上品な甘みとコリコリとした食感が特徴です。
刺身のポイント
- 釣ってから2~3時間以内に捌く
- 三枚おろしにして皮を引く
- できるだけ薄く切る(エンガワ部分は特に美味)
- わさび醤油やポン酢でいただく
唐揚げで骨まで丸ごと
小型のカレイは唐揚げにすると骨まで食べられて美味しいです。カラッと揚げた衣の香ばしさと、ふっくらとした白身のコントラストが最高です。
唐揚げの作り方
- カレイは内臓とエラを取り除き、水気を拭く
- 両面に塩を振って10分ほど置く
- 片栗粉をまぶして170℃の油で5~6分揚げる
- 一度取り出して3分休ませ、再び180℃で1分揚げる(二度揚げ)
二度揚げすることで骨まで食べられるカリカリの食感になります。レモンを絞っていただくと、より一層美味しくいただけます。
ムニエルで洋風に
バターの風味とカレイの淡白な味わいが絶妙にマッチするムニエルもおすすめです。
ムニエルの作り方
- カレイは三枚おろしにして塩胡椒で下味をつける
- 小麦粉を薄くまぶす
- フライパンにバターを溶かし、中火で両面をこんがり焼く
- 仕上げにレモン汁とパセリを散らす
白ワインとの相性も抜群で、ちょっと特別な日の食卓にもぴったりです。
【まとめ】秋の浜名湖でカレイ釣りを楽しもう!
10月は浜名湖でカレイ釣りがシーズンインする絶好のタイミングです。まだ気候も穏やかで釣りがしやすく、これから本格的な冬のカレイシーズンに向けてポイントや釣り方を覚えるのに最適な季節といえます。今回ご紹介した5つのポイントは、いずれもアクセスが良く、設備も充実しているため、初心者の方でも安心してカレイ釣りに挑戦できる場所ばかりです。
カレイ釣りの魅力は、遠投して底を探るというシンプルな釣り方でありながら、潮の流れや時間帯、ポイント選びなど、奥深い要素が詰まっているところです。最初は思うように釣れなくても、経験を重ねるごとにコツがつかめてくるはずです。
そして何より、釣れたカレイの美味しさは格別です。煮付け、刺身、唐揚げ、ムニエルと、様々な調理法で楽しめるのもカレイ釣りの醍醐味。釣って楽しい、食べて美味しいカレイ釣りを、ぜひこの秋の浜名湖で体験してみてください。
釣行の際は、ライフジャケットの着用やゴミの持ち帰りなど、安全とマナーを守って楽しい釣りを心がけましょう。それでは、良い釣果をお祈りしています!
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