私(さしし)が「場所選びで釣果が変わる」ことを実感したのは、9月のある秋の日でした。
先行者がいっぱいの新居弁天海釣公園を避けて砂揚場に行くと、そちらでは場所が選び放題で、常夜灯の真下に入れました。
夕方からコマセを撒くと、1時間後には入れ食い状態になり、20cmのアジが30匹以上釣れました。
翌週に別の人から「先週の海釣公園は混んでて全然釣れなかった」という話を聞いて、「場所と潮さえ合えば釣れる場所が分かっていることが最大の武器だ」と感じました。
浜名湖のサビキ釣りにおいて、ポイント選びの基準は「潮通しが良いかどうか」です。
回遊魚は常に酸素が豊富でエサ(アミ類など)が流れてくる場所を目指します。
そんな彼らが必ず立ち寄る浜名湖の「回遊魚の交差点」を詳しく紹介します。
回遊魚が好む「潮通し」を理解する
サビキ釣りのポイント選びで最も重要な要素が「潮通し」です。
今切口に近い場所ほど有利:今切口は浜名湖と外海(太平洋)をつなぐ唯一の水路で、ここから新鮮な海水と回遊魚が入ってきます。
今切口に近いポイントほど潮流が速く、回遊魚のストック量が多い傾向があります。
潮が動く時間帯が勝負:満潮から下げに変わる「潮替わり」の前後は、外海から入ってきた回遊魚が湖内へ向けて移動します。
この「潮が動く30分」にポイントにいられるよう、潮汐表を確認してから出発しましょう。
ベイトを探す:カモメや鵜(ウ)が海面に突っ込んでいる場所の下には、必ず小魚の群れがいます。
海鳥の動きを観察することが、回遊魚の群れを見つける最短ルートです。
ポイント1. 新居弁天海釣公園(あらいべんてん)
浜名湖で最も有名かつ設備が整ったサビキ釣りのメッカです。
1番〜5番までのT字堤防のうち、潮が直接当たる先端側が有利な立ち位置です。
手すり完備で安心でき、売店やトイレもあり、初めての釣りでも安心して楽しめます。
今切口から真っ先に群れが入るため、浜名湖で一番早く釣果が出始めます。
潮の流れが速いため、コマセが流されすぎないよう重いコマセカゴを使うことがポイントです。

ポイント2. 舞阪・砂揚げ場〜網干場(あみほしば)
本格派のアングラーからファミリーまでが集う舞阪港に隣接したエリアです。
駐車場のすぐ目の前の岸壁は足元の水深が深く、大型のアジが足元まで寄ってきます。
車の横付けができる場所もあり、荷物が多いファミリーや雨天時でも便利です。
下げ潮(潮が引く時)に湖内にいた魚たちが外海へ戻っていくタイミングで爆発的なアタリが出ることがあります。

ポイント3. 城山下(しろやました)の岸壁
少し奥まった場所にありますが、知る人ぞ知るサビキの好ポイントです。
コンクリートの岸壁沿いを探ると、今切口から離れるため潮の流れが少し緩くなります。
お子様が釣りにくい「速い潮」を避けたい時や、初心者がサビキの基本を練習したい時に最適です。
サッパ(ママカリ)のストック量が多く、アジ狙いの合間に数釣りが楽しめます。
良いポイントを見極める「現場のサイン」
海鳥(カモメ)の群れ:鳥が海面に突っ込んでいたら、その下には必ず小魚の群れがいます。
迷わず仕掛けを投入しましょう。
「海面がざわざわ」している場所:魚の群れが海面付近を泳いでいる「ナブラ」の状態です。
この時は浅いタナでヒットします。
先行者のバケツ:マナーを守りつつ、バケツの中身をチラリと確認します。
釣れているサイズや魚種が分かり、サビキの選択の参考になります。
コマセが落ちているか確認:水面に白濁したアミエビが漂っている場所は、すでに誰かがコマセを撒いている場所です。
回遊魚が集まっているサインとして、その周辺を狙うのが有効です。
季節別の狙い方
春(4〜5月):小型のアジ(豆アジ)の回遊が始まる時期です。
豆アジは数が出やすく、針サイズ2〜3号の小さい仕掛けを使いましょう。
夏〜秋(7〜10月):15〜20cmのアジが回遊する最盛期です。
朝マヅメと夕マヅメの時間帯に特に数が出やすくなります。
初冬(11月〜12月):アジに加えサバや大型のサッパが釣れる時期です。
水温が下がると群れの動きが鈍くなりますが、回遊のタイミングに当たると爆釣できます。
まとめ:場所・タイミング・準備がすべて
「昨日釣れたから今日も釣れる」とは限らないのが回遊魚です。
しかし、これらの実績ポイントなら遭遇確率は最大化できます。
事前に潮汐表を確認し、海鳥の動きを見ながらコマセを絶やさない手返しで探っていきましょう。
Tip
「朝マズメ」の爆発力を逃さない! 回遊魚にはご飯を食べる「時間」があります。日の出前後の1時間は昼間の10倍釣れると言っても過言ではありません。 人気ポイントでは日の出の1〜2時間前から場所取りが始まることもあります。 少し早起きして一等地を確保することが、数釣りを実現するための最初の一手です。
マナーについて:人気ポイントでは釣り人同士が密集することがあります。隣の釣り人との間隔を十分に保ち、仕掛けが絡まないように配慮しましょう。コマセのアミエビは強い臭いが残るため、釣り座をしっかり海水で流してから帰りましょう。ゴミは必ず持ち帰り、次の釣り人も気持ちよく使えるポイントを維持することが大切です。

