浜名湖は静岡県西部を代表する絶好の釣りスポットですが、近年マナー違反や違法行為によって釣り禁止エリアが急増しています。
かつての名スポットだった舞阪港側や今切口の導流堤も、現在は完全に釣り禁止となりました。
「知らなかった」では済まされない法的ルールと、釣り場を守るためのマナーを分かりやすく解説します。
今切口・浜名湖の釣り禁止エリア
今切口の完全禁止ゾーン
浜名湖でもっとも厳しく規制されているのが今切口周辺です。
今切口から左右・沖合1,400mの範囲、および導流堤上は釣りが法的に全面禁止となっています。
Caution
浜名バイパス(国道1号線)より南側は、船も含めて一切の釣りができないと認識してください。「立入禁止の看板がない」「柵がない」だけでは釣りができる根拠にはなりません。
今切口周辺は潮流が極めて速く、船舶の往来も多いため、安全上の理由からも厳格に禁止されています。
違反した場合は6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金が科せられます。
弁天島海浜公園・舞阪港の釣り禁止区域
弁天島海浜公園の護岸一部や、舞阪港内の特定エリアも釣りが禁止されています。
現地の看板や区画ロープを必ず確認し、禁止区域には入らないようにしましょう。
釣り禁止エリアは年々拡大しており、かつて釣れた場所が現在は禁止になっているケースもあります。
釣行前に最新情報を確認することを習慣にしてください。
法的規制とルール
採捕禁止の魚介類
以下の魚介類は、漁業権の関係から一般の遊漁者が採捕することを禁じられています。
| 採捕禁止の対象 | 備考 |
|---|---|
| アサリ・カキ | 潮干狩りエリア外での採捕禁止 |
| サザエ・アワビ | 全面禁止 |
| ナマコ | 全面禁止 |
| ハマグリ | 全面的に採捕禁止 |
潮干狩りが全面禁止となっている期間は、上表の一般的な整理にかかわらず、現地の看板・静岡県および漁協の最新案内に従ってください。
違反した場合、漁業権侵害による罰金(10万円〜)が科せられます。
潮干狩りについて(2026年現在)
2026年現在、浜名湖における潮干狩り行為は資源不足などを理由に禁止されています。翌年度以降も同様の扱いが続くかは、公示・案内が出た時点で必ず確認してください。
過去には採捕期間(例:3月1日〜8月31日)や1日あたりの採捕量、使用道具の制限など、細かなルールが定められていた時期もあります。
再開や条件変更があれば、静岡県や関係漁協の公式情報を最優先で参照してください。
禁止漁具・漁法
- 潜水器(アクアラング)・水中眼鏡を使ったやす漁 :禁止(懲役または高額罰金)
- 幅15cmを超えるクマデ:禁止(1万円未満の科料)
遊漁券(入漁券)について
浜名湖の堤防・砂浜からの一般的な海釣りには、基本的に遊漁券は不要です。
ただし、都田川のさらに上流など流入河川では各漁協の券が必要になる場合があります。
釣行先が河川の場合は事前に確認を。
釣り場を守るマナー
「自分一人が少しくらい…」という甘い考えが、釣り場を消滅させます。
マナー悪化によるポイント閉鎖は全国的な問題であり、浜名湖も例外ではありません。
港湾施設(網干場・砂揚げ場など)で特に気をつけること
舞阪港の網干場や新居の砂揚げ場のように、港や港湾施設に隣接した釣り場では、漁業・港湾の作業と同じ水面・岸壁を共有します。
航路に仕掛けを投げ入れ、スクリューに糸が絡む、係留ロープに針やルアーが残ったままになる、といったトラブルは漁師や港の関係者にとって「またか……」と積み重なるストレスになります。
釣り人側からは「そのくらい」と感じても、相手にとっては怪我や作業妨害に直結する行為です。
施設に立ち入ったり、資材を動かしたりしないことはもちろん、投げ先・仕掛けの回収を徹底し、他人の安全と生計を守る意識で行動してください。
Do & Don’t
| 分類 | 守るべきこと | やってはいけないこと |
|---|---|---|
| ゴミ | 全て持ち帰る、周囲のゴミも拾う | 仕掛け放置、釣った魚(アカエイ等)の放置 |
| 駐車 | 有料駐車場・指定場所を利用する | 漁港内・路上への迷惑駐車 |
| 騒音 | 夜間は会話の音量を下げる | 集団での大声、エンジン・ドアの騒音 |
| 場所取り | 適切な間隔を空け、一声かける | 前日からの過度な陣取り・割り込み |
| 漁業施設 | 養殖網(青い網)を避ける | 漁具を壊す・船に勝手に乗る |
ゴミ問題が釣り場を閉鎖させる
舞阪港付近が釣り禁止になった最大の原因はゴミの放置です。
釣り上げたアカエイを岸に放置して帰る釣り人が後を絶たず、漁師や港管理者との関係が悪化した結果、エリアごと閉鎖されました。
針付きの仕掛けや放置されたラインは、野鳥や他の利用者に重大な危害を及ぼします。
ゴミを持ち帰ることは、自分が将来も同じ場所で釣りをするための行動です。
SNSで「晒される」時代のマナー
近年は、不適切な行為が写真や動画付きでSNS上で注意喚起されることも珍しくありません。
「バレないだろう」では済まされない場面が増えています。
模範的なアングラーであることを誇りに思う必要はありません。
それが当たり前の姿であるべきだと、意識し続けてほしいです。
安全管理とライフジャケット
浜名湖は「湖」と呼ばれますが、外洋と繋がった海(汽水)です。
Warning
表浜名湖エリアの潮流は、干満の差が激しい時間帯には人間が泳いで逆らうのが不可能なほど速くなります。たとえ落水しても生存率を上げるため、ライフジャケットの着用は必須と考えましょう。
ライフジャケットは自動膨張型よりも浮力体入りのベストタイプが信頼性が高く、護岸・堤防・テトラでの釣行に適しています。
着用者の生存率は非着用者の約2倍というデータもあります。
また、夜釣りや単独釣行では、万一の際に発見が遅れるリスクがあります。
必ず釣行先と帰宅時間を家族や知人に伝えておきましょう。
まとめ:ルールを守って「最高の遊び場」を未来へ
ルールやマナーを守ることは、法律をクリアするためだけではなく、私たちが自由に釣りを楽しめる場所を維持するために不可欠な行動です。
特に今切口の釣り禁止エリアと、採捕禁止の魚介類は「知らなかった」では済まされません。
釣行前に必ず確認する習慣をつけてください。
潮干狩りは年ごとに扱いが変わり得るため、出かける前に必ず最新の可否を確認してください。
浜名湖でこれから釣りを始める方は、まず安全で快適な釣り公園からデビューすることをおすすめします。
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