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Oct 02, 2025 (Updated: Jun 09, 2026)
4 min read

浜名湖の釣り禁止エリア・漁業権・マナーまとめ|知って安心の基礎ルール解説

浜名湖で釣りを楽しむ前に知っておきたい基本ルールをまとめました。今切口の禁止エリアの境界線、漁業権の対象魚介(アサリ・ナマコなど)、静岡県の遊漁規則によるサイズ・期間制限、港湾でのマナーを現地目線で分かりやすく解説します。
浜名湖の釣り禁止エリア・漁業権・マナーまとめ|知って安心の基礎ルール解説

浜名湖で安心して釣りを楽しむには、いくつかの基本ルールを把握しておくだけで十分です。

禁止エリアの境界線・漁業権の対象魚介・港湾でのマナー——これらをひとつひとつ整理しておけば、知らずにルール違反してしまうリスクをゼロにできます。

浜名湖は釣り場の種類が豊富で、遊漁者が合法的に楽しめるポイントもたくさんあります。ただし、今切口の導流堤や舞阪港の一部のように完全に釣り禁止となっているエリアが存在するのも事実です。

また浜名湖には共同漁業権と静岡県の遊漁規則があり、アサリやナマコなどの対象魚介を無断で採ると罰則の対象になります。

私(さしし)が現場で確認した情報をもとに、初めて浜名湖を訪れる方でも迷わないよう整理しました。


今切口・浜名湖の釣り禁止エリア

今切口の完全禁止ゾーン

浜名湖でもっとも厳しく規制されているのが今切口周辺です。

今切口から左右・沖合1,400mの範囲、および導流堤上は釣りが法的に全面禁止となっています。

Caution

浜名バイパス(国道1号線)より南側は、船も含めて一切の釣りができないと認識してください。「立入禁止の看板がない」「柵がない」だけでは釣りができる根拠にはなりません。

今切口周辺は潮流が極めて速く、船舶の往来も多いため、安全上の理由からも厳格に禁止されています。

違反した場合は6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金が科せられます。

弁天島海浜公園・舞阪港の釣り禁止区域

弁天島海浜公園の護岸一部や、舞阪港内の特定エリアも釣りが禁止されています。

現地の看板や区画ロープを必ず確認し、禁止区域には入らないようにしましょう。

釣り禁止エリアは年々拡大しており、かつて釣れた場所が現在は禁止になっているケースもあります。

釣行前に最新情報を確認することを習慣にしてください。


浜名湖の漁業権を理解する

「海なんだから誰のものでもないでしょ」と思っている方は要注意です。

日本の沿岸水域には、ほぼ全域に漁業権という法的な権利が設定されており、対象種を勝手にとると犯罪行為になります。

漁業権の3種類(共同・区画・定置)

漁業権には大きく分けて3種類あり、それぞれ意味と対象が違います。

種類内容浜名湖周辺での主な実態
共同漁業権一定地域の漁民が一定の水面を共同で利用し、定められた漁業を営む権利浜名湖内(浜名漁協)と遠州灘沿岸の各漁協に免許
区画漁業権養殖のため、いけす・のり網・かき棚などの施設を設置する権利浜名湖はのり・かきの養殖が代表例
定置漁業権海面に漁具を定置して魚類を採捕する権利主に伊豆半島沿岸・沼津・由比・焼津側に集中

私たち一般の釣り人にとってとくに関係が深いのが、最初の共同漁業権です。

浜名湖と今切口大橋を境にした海域区分

浜名湖まわりの漁業権を語るうえで一番大事なのが、今切口の浜名大橋(浜名バイパス)を境にした海域区分です。

海域範囲適用ルール
湖内(北側)今切口大橋より北の浜名湖本体浜名漁協の共同漁業権+静岡県の遊漁規則
湖外(南側)今切口大橋より南の太平洋・遠州灘沿岸漁協の共同漁業権+静岡県の遊漁規則

Caution

「浜名湖全体に共同漁業権が設定されている」とまとめてしまうと不正確です。湖内は浜名漁協、湖外は遠州灘の各漁協と、別の権利者がそれぞれ免許を受けています。

浜名湖(湖内)の共同漁業権の対象種

浜名湖の湖内には、共第20号・浜名漁業協同組合の共同漁業権が設定されており、以下が漁業権の対象になっています。

漁場漁業権者対象種
浜名湖内浜名漁協(共第20号)あさり、はまぐり、なまこ、すじあおのり

つまり、湖内ではアサリ・ハマグリ・ナマコ・すじあおのりを一般の遊漁者が採ることは原則できません。

漁業権者以外の人がこれらを採ると漁業権侵害として罰せられる可能性があります。


全国共通の禁止行為と静岡県の遊漁規則

浜名湖固有のルールに加えて、日本全国どこの海でも適用される禁止行為と、静岡県の遊漁規則による期間・サイズ制限があります。

出典:海面における遊漁のルールについて|静岡県公式ホームページ

絶対NG:全国共通の禁止行為

以下は法律レベル(漁業法・水産資源保護法)で禁止されており、釣り場の看板の有無に関係なく違反です。

  • あわび・なまこ・うなぎ稚魚(しらすうなぎ)は一般遊漁者の採捕禁止(漁業法 第132条「特定水産動植物の採捕の禁止」)
  • 爆発物を使って水産動植物をとってはいけない(水産資源保護法 第5条)
  • 有毒物を使って水産動植物をとってはいけない(水産資源保護法 第6条)
  • 水産動植物に有害な物を捨てたり漏えいさせてはいけない(漁業調整規則 第44条)
  • 保護水面に指定された区域で水産動植物をとってはいけない(漁業調整規則 第34条)

このうちあわび・なまこ・うなぎ稚魚の3種は、罰則がとくに重く設定されている「特定水産動植物」です(後述の罰則の節を参照)。

サイズ・期間の採捕制限(静岡県・抜粋)

静岡県の漁業調整規則では、以下の魚介について禁止期間または採捕してよい最小サイズが決まっています。

名称禁止期間(採捕禁止期間)
あわび一般遊漁者は通年採捕禁止
いせえび5月15日から9月15日まで
てんぐさ11月1日から翌年3月31日まで
しらす1月15日から3月20日まで
さくらえび6月11日から9月30日まで
ぼら(当才に限る)1月1日から7月31日まで
あゆ10月1日から翌年5月31日まで(浜名湖は10月1日から翌年3月31日まで
名称採捕してよい大きさの下限
いせえび眼の付け根から尾端まで13cm超
とこぶし殻長5cm超
さざえ殻蓋の径3cm超
うなぎ全長13cm超
真珠貝殻長6cm超
はまぐり殻長3cm超
あさり殻長2cm超
ぶり全長15cm超

Important

表のサイズ未満(例:全長15cm以下のブリ=モジャコ・ワカシ稚魚)は採捕禁止=持ち帰り不可です。釣れてしまった場合は速やかに丁寧にリリースしてください。

浜名湖で釣り中にとくに引っかかりやすいのは、イセエビ・ウナギ・アサリ・ブリ(モジャコ/ワカシ)・アユあたりです。

汽水域でシーバスのベイトとして紹介される「アユゴ(鮎子)」も、浜名湖では10月1日〜翌3月31日が禁漁期間にあたるため、サビキで意図的に採ると違反になります。

潜水器(アクアラング等)の使用禁止

簡易潜水器(アクアラング等の容器を直接身につけて行う潜水器具)を使って水産動植物をとることは、静岡県の漁業調整規則 第37条で禁止されています。

スキューバ装備での魚突き・貝採りは、対象魚種にかかわらず原則すべて違反と覚えてください。

海と川は「別ルール」

漁業権は海と河川で管轄が分かれます。

河川は河川事務として淡水管理になり、流域ごとに異なる遊漁規則が設定されています。

エリアルール
浜名湖の堤防・砂浜・湖内海面の漁業権+静岡県遊漁規則。基本的に遊漁券は不要
都田川(汽水部・河口)ハゼ・テナガエビは漁業権対象外で気にしなくてよい
都田川(上流)アユは漁業権対象で遊漁券が必要
天竜川流域テナガエビ等が漁業権対象で禁漁区・禁漁期間あり

河川に入る場合は、釣行前にその河川を管轄する漁協のサイトで遊漁券の有無を必ず確認してください。


浜名湖で特に気をつけたい魚介と漁

ここからは、湖内・湖周辺で実際に釣り人がやりがちな違反と、2026年現在の特別ルールをまとめます。

釣り中に引っかかりやすい採捕禁止・制限対象

対象浜名湖でのよくある状況扱い
アサリ・ハマグリ潮干狩り感覚で砂を掘る湖内は採捕禁止(漁業権)
ナマコ干潮時に岸際で見かける採捕禁止(漁業権)
アワビ・サザエ磯側でたまに見かける採捕禁止(一般遊漁者は通年)
ウナギ(13cm以下・稚魚)投げ仕掛けに掛かる採捕禁止
イセエビ(湖外・遠州灘側)沿岸の根回りで掛かる5/15〜9/15は禁漁・13cm以下禁止
ブリ(15cm以下)表浜名湖の青物シーズン稚魚採捕禁止
アユ(浜名湖)汽水でアユゴが回遊10/1〜翌3/31は採捕禁止

Caution

「とりあえずキープして帰ってから調べる」はアウトです。サイズ未満や禁漁期間の魚介は持ち帰った時点で違反になり得るため、現場で速やかにリリースする判断が必要です。

【2026年限定】浜名湖の潮干狩り・アサリ採取は全面禁止

Important

2026年は浜名湖全域で、一般によるアサリの採取が全面的に禁止されています。ハマグリはもともと通年禁止です。 漁業権を持つ採貝漁業者は引き続き採捕可能ですが、一般の潮干狩り行為は資源減少を理由にすべて停止されています。

近年は温暖化による水質変化で、浜名湖のアサリ資源は急激に減少しています。

それに加えて釣り技術・道具の発達と人口の多さから、一般の採取量も無視できない規模になり、資源管理の対象として一般遊漁も厳しく扱われる流れが進んでいます。

過去には3月1日〜8月31日の採捕期間や、1日あたりの採捕量・使用道具の制限が設定されていた時期もありますが、2026年はこうした例外なく全面禁止と理解してください。

再開や条件変更があれば、静岡県・浜名漁業協同組合の公式情報を最優先で参照してください。

たきや漁・エビすくいなど夜間の灯火漁

浜名湖の文化として有名なたきや漁やエビすくい漁は、「夜間に灯火を使い、銛や網で水産動植物を採捕することを認められた業者だけが行える特殊な漁」です。

一般の釣り人が、ライトで水面を照らしながら銛や網で魚介を採るような行為をすると、無許可の灯火採捕として違反に問われる可能性があります。

とくにシラスウナギ採捕期間(おおむね晩秋〜冬)は、各所でパトロールが強化されます。

夜釣り中に「水面をライトで照らしながら銛を構えて待つ」ような行為は、見た目だけでも誤解を招くので避けてください。

禁止漁具・漁法

漁具・漁法規制内容
潜水器(アクアラング)・水中眼鏡を使ったやす漁禁止(懲役または高額罰金)
幅15cmを超えるクマデ禁止(1万円未満の科料)

遊漁券(入漁券)について

浜名湖の堤防・砂浜からの一般的な海釣りには、基本的に遊漁券は不要です。

ただし、都田川のさらに上流など流入河川では各漁協の券が必要になる場合があるので、河川釣行時は事前に確認しましょう。


漁業権侵害の罰則と「現行犯主義」

ここまでの禁止行為に違反すると、実際にどれくらいの罰則が科されるのかを整理します。

漁業権侵害の基本:100万円以下の罰金

漁業権の対象種を権利者以外が採ると、漁業権侵害として全国共通で100万円以下の罰金が科される可能性があります(漁業法)。

浜名湖の湖内でアサリ・ハマグリ・ナマコ・すじあおのりを一般遊漁者が採るケースは、これに該当します。

特定水産動植物(あわび・なまこ・うなぎ稚魚):最大1000万円以下の罰金または懲役3年以下

とくに保護が強化されているあわび・なまこ・うなぎ稚魚(しらすうなぎ)は、漁業法第132条の「特定水産動植物」に指定されており、無許可で採捕した場合の罰則が非常に重く設定されています。

最大で3年以下の懲役または3000万円以下の罰金が科される可能性があり、密漁の組織犯罪として摘発される事例もあります。

Warning

「アワビ・ナマコ・シラスウナギを採る=重い前科がつくレベル」と覚えてください。釣り場で偶然見つけても、絶対に手を出してはいけません。

違反は「現行犯」が前提という現実

漁業権侵害や採捕禁止違反は、基本的に現行犯での摘発が前提です。

逆に言えば、現場を押さえられない限り立件されにくいという側面があり、これが「バレなければOK」という誤解を生む原因にもなっています。

ただし、SNS時代では違反行為の写真・動画が後から拡散され、事実上の通報・証拠提出に繋がるケースも増えています。

「持ち帰る意思」があったかも問題になるので、潮干狩り全面禁止中に「砂を掘っていただけ」と言い訳しても、バケツ・クマデ・網袋などを持っていれば採捕の意思を疑われやすい点に注意してください。

「知らなかった」では済まない理由

漁業権・遊漁規則は、海岸の管理事務所や港湾施設の掲示板に必ず注意書きが掲示されています。

法律というのは「知らなかったから許される」ものではなく、原則として知っていることが前提で運用される仕組みです。

加えて、近年はマグロをはじめ一般の魚釣りも資源管理の対象になり始めており、遊漁規則はこれからより厳格化されていく見込みです。

最新情報は静岡県・浜名漁業協同組合の公式サイトと、現地の看板で必ず確認してから釣行してください。


釣り場を守るマナー

「自分一人が少しくらい…」という甘い考えが、釣り場を消滅させます。

マナー悪化によるポイント閉鎖は全国的な問題であり、浜名湖も例外ではありません。

港湾施設(網干場・砂揚げ場など)で特に気をつけること

舞阪港の網干場や新居の砂揚げ場のように、港や港湾施設に隣接した釣り場では、漁業・港湾の作業と同じ水面・岸壁を共有します。

航路に仕掛けを投げ入れ、スクリューに糸が絡む、係留ロープに針やルアーが残ったままになる、といったトラブルは漁師や港の関係者にとって「またか……」と積み重なるストレスになります。

釣り人側からは「そのくらい」と感じても、相手にとっては怪我や作業妨害に直結する行為です。

施設に立ち入ったり、資材を動かしたりしないことはもちろん、投げ先・仕掛けの回収を徹底し、他人の安全と生計を守る意識で行動してください。

Do & Don’t

分類守るべきことやってはいけないこと
ゴミ全て持ち帰る、周囲のゴミも拾う仕掛け放置、釣った魚(アカエイ等)の放置
駐車有料駐車場・指定場所を利用する漁港内・路上への迷惑駐車
騒音夜間は会話の音量を下げる集団での大声、エンジン・ドアの騒音
場所取り適切な間隔を空け、一声かける前日からの過度な陣取り・割り込み
漁業施設養殖網(青い網)を避ける漁具を壊す・船に勝手に乗る

ゴミ問題が釣り場を閉鎖させる

舞阪港付近が釣り禁止になった最大の原因はゴミの放置です。

釣り上げたアカエイを岸に放置して帰る釣り人が後を絶たず、漁師や港管理者との関係が悪化した結果、エリアごと閉鎖されました。

針付きの仕掛けや放置されたラインは、野鳥や他の利用者に重大な危害を及ぼします。

ゴミを持ち帰ることは、自分が将来も同じ場所で釣りをするための行動です。

SNSで「晒される」時代のマナー

近年は、不適切な行為が写真や動画付きでSNS上で注意喚起されることも珍しくありません。

「バレないだろう」では済まされない場面が増えています。

模範的なアングラーであることを誇りに思う必要はありません。

それが当たり前の姿であるべきだと、意識し続けてほしいです。


安全管理とライフジャケット

浜名湖は「湖」と呼ばれますが、外洋と繋がった海(汽水)です。

Warning

表浜名湖エリアの潮流は、干満の差が激しい時間帯には人間が泳いで逆らうのが不可能なほど速くなります。たとえ落水しても生存率を上げるため、ライフジャケットの着用は必須と考えましょう。

ライフジャケットは自動膨張型よりも浮力体入りのベストタイプが信頼性が高く、護岸・堤防・テトラでの釣行に適しています。

着用者の生存率は非着用者の約2倍というデータもあります。

また、夜釣りや単独釣行では、万一の際に発見が遅れるリスクがあります。

必ず釣行先と帰宅時間を家族や知人に伝えておきましょう。


まとめ:ルールを守って「最高の遊び場」を未来へ

ルールやマナーを守ることは、法律をクリアするためだけではなく、私たちが自由に釣りを楽しめる場所を維持するために不可欠な行動です。

特に押さえておきたいのは次の4点です。

  • 今切口周辺の釣り禁止エリア(浜名バイパス以南・導流堤上・沖合1,400m)
  • 浜名湖湖内の漁業権対象種(アサリ・ハマグリ・ナマコ・すじあおのり)の採捕禁止
  • 2026年の潮干狩り全面禁止と、特定水産動植物(あわび・なまこ・うなぎ稚魚)の重い罰則
  • 漁業権侵害は最大1000万円規模の罰金や懲役もあり得るという事実

これらは「知らなかった」では済まされない法的ルールです。

釣行前に静岡県と浜名漁業協同組合の公式情報、そして現地の看板を必ず確認する習慣をつけてください。

潮干狩りや禁漁期間は年ごとに扱いが変わり得るため、出かける前に最新の可否を毎回チェックしましょう。

浜名湖でこれから釣りを始める方は、まず安全で快適な釣り公園からデビューすることをおすすめします。

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