浜名湖と遠州灘をつなぐ唯一の水路、 「今切口(いまぎれぐち)」 。
最大で数ノットにも達する強烈な潮流が走るこのエリアで、江戸時代から受け継がれてきた浜名湖独自の釣り方が 「弁天流し(べんてんながし)」 です。
船を潮の流れに任せてドリフトさせながら、活き餌で大物を誘い出す——。その奥深い世界を紐解きます。
弁天流し釣りのシステム
弁天流しは、基本的に 「船」 で行う釣りです。
- 潮に乗る: エンジンを切る、あるいは微細な調整のみで、今切口周辺の激流に船を乗せます。
- ドラッギング: 船が流れる速度に合わせて、仕掛けを湖底付近で漂わせます。
- ターゲット: 潮流に乗って回遊したり、底で待ち構えている「ヒラメ」「マゴチ」「マダカ(スズキ)」など、浜名湖を代表する高級魚・大型魚が対象です。
攻略の鍵:活き餌と仕掛け
1. 活きたベイト(餌)が命
弁天流しは「泳がせ釣り」の一種です。餌に使う魚の元気さが釣果を直結します。
- ウグイ(銀平): 生命力が強く、扱いやすい定番。
- ハゼ: 秋のヒラメ・マゴチ狙いでの「特効薬」。
- サイマキ(クルマエビ): 歴史的に最も贅沢で効果的とされる伝統の餌。
2. 「弁天流し」特有の軽量仕掛け
激流の中を釣るため重いオモリを想像しがちですが、実は**1号〜5号程度の軽いオモリ(中通し)**を使うのが伝統的なスタイルです。
- 理由: 重すぎると根掛かりが頻発し、また魚が食った時の違和感を最小限にするためです。
- 道糸を絶妙な角度で送り出し、湖底を「トントントン」と叩くように流す繊細なコントロールが求められます。
狙い目とタイミング
- ポイント: 舞阪堤・新居堤に挟まれた「ミオ筋(航路)」を中心に、カキ瀬や橋脚周りなどを流します。
- 潮時(しおどき):
- **「下げ潮」**が最も実績が高いとされています。浜名湖内の水が外海へ力強く吐き出されるタイミングで、魚の活性も上がります。
- ※今切口の潮汐は舞阪港の表よりも約2時間ほど遅れることに注意が必要です。
🚢 予約・体験可能な主な船宿
弁天流し(弁天流し)や、中之島周辺の釣りを熟練の船頭さんと楽しめる代表的な施設を紹介します。
Tip
アクセスについて 両施設は隣接しており、JR弁天島駅とJR新居町駅のちょうど中間(徒歩約15分)に位置しています。観光で手ぶらの場合は、駅前でタクシーがつかまりやすい**「JR新居町駅」**からのアクセスがおすすめです。
遠征なら「宿泊+釣り」がベスト
早朝の釣りや、前夜の宿泊を検討される場合は、周辺の宿をチェックしておきましょう。
まとめ:激流の先に待つ獲物との対峙
今切橋を背景に、強烈な潮流に身を任せながら「その時」を待つ。弁天流しは、浜名湖の自然のエネルギーを最もダイレクトに感じる釣法です。
伝統の技と最新のタックルを携えて、浜名湖の王者に挑んでみてください。
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