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Mar 05, 2026 (Updated: May 26, 2026)
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【キスの逸品】サクサクの天ぷら、骨せんべい!キスの旨みを引き出すレシピ

「女王」と呼ばれるにふさわしい、上品で真っ白な身。キス釣りの醍醐味は、なんといってもその美味しさにあります。王道の「天ぷら」から、意外と知らない「お刺身」まで、プロ直伝の調理法を紹介。
【キスの逸品】サクサクの天ぷら、骨せんべい!キスの旨みを引き出すレシピ

自分で釣ったシロギスを、その日のうちに調理する喜びは格別です。

スーパーで売っているキスとは比較にならない「フワフワ感」と、青ジャムシの臭みが全くない「純粋な甘み」。これが釣り人だけに許された最高の特権です。

私(さしし)が毎年夏に浜名湖でキスを釣りに行く理由は、単純に「釣りたての天ぷらが食べたいから」です。朝に釣ったキスを昼に揚げる。これ以上の贅沢はありません。

一匹一匹が小さくても、丁寧に捌くことで最高の夕食に変わります。


なぜ浜名湖のキスは美味しいのか

シロギスは全長15〜25cmの細長い白身魚で、特に夏の浜名湖産は鮮度と味の面で最高水準を誇ります。

理由はエサの質にあります。浜名湖の砂底に豊富に生息するアオイソメ・ゴカイなどの多毛類を主食とするキスは、そのうまみ成分が身に蓄積されています。

水温が高い夏(7〜9月)のキスは活発に動き回り、筋肉が適度に発達して食べ応えのある身質になります。

また、浜名湖の汽水環境が適度な塩分濃度を保つため、身の臭みが少なく、そのままの素材の味を楽しめます。


美味しさを決める:キスの下処理

釣り場での鮮度管理

釣ったキスは、クーラーボックスに氷と少量の海水を入れた「潮氷」で素早く締めましょう。

氷の上に置くだけでなく、氷に埋まるように入れることで均一に冷却できます。

帰宅後はできるだけ早く(当日中に)調理することが最高の味を引き出すコツです。

鱗の落とし方(重要!)

キスの鱗(うろこ)は細かく、特に背びれの付け根や腹周りに残りやすいです。

鱗が残っていると、天ぷらにした時に口当たりが非常に悪くなります。

包丁の背を使い、尾から頭方向に向けてしごくように落とします。水の中で指でなぞって確認するのがコツです。

基本の捌き方:「背開き」(天ぷら用)

キスを美しく揚げるためには「背開き」が基本です。

  1. ウロコを落とす:包丁の背で丁寧に、全身の鱗を取ります。
  2. 頭・内臓を取る:頭ごと内臓を引き抜きます。包丁でも、指でも取れます。
  3. 背から開く:背骨に沿って、尾の付け根まで包丁を入れ、パカッと開きます。
  4. 背骨を取る:指で背骨(中骨)を剥がすように取り除きます。この骨は「骨せんべい」に使うので捨てないでください。

三枚おろし(刺身・昆布締め用)

刺身や昆布締めにする場合は三枚おろしにします。

頭・内臓を取ったキスを、中骨に沿って片側ずつ刃を入れてフィレに切り分けます。

皮は刺身にする場合は引き(除去)、昆布締めにする場合はそのままでも美味しいです。


キスの絶品レシピ集

1. 王道!サクサクの「キスの天ぷら」

キスといえば天ぷら。これが一番の楽しみという釣り人が圧倒的に多い、不変のレシピです。

材料(4人分):キス 20〜30匹(背開き済)、薄力粉 少量、天ぷら衣(薄力粉100g・片栗粉20g・冷水150ml・卵黄1個)、揚げ油

作り方:

  1. 衣を作る:卵黄と冷水を混ぜてから、薄力粉・片栗粉を加えてさっくりと混ぜます。「混ぜすぎない」のが最大のコツ。ダマがあっても気にしない。氷を2〜3個入れると衣が冷えてよりサクサクになります。
  2. キスに打ち粉をする:背開きにしたキスに薄く薄力粉をまぶし、余分な粉をはたきます。
  3. 揚げる:170〜180℃の油に入れます。衣が固まって白っぽくなってきたら返し、合計で2〜3分揚げます。揚げすぎると身が硬くなるので注意。
  4. 盛り付け:天つゆ+大根おろし、または粗塩で食べます。

味わい: 揚げたてを塩で食べると、キスの繊細な甘みが爆発します。ぜひ揚げたてをその場で食べてください。

2. 釣り人の特権:「キスの昆布締め(お刺身)」

新鮮なキスが手に入る釣り人だからこそ楽しめる、特別なお刺身です。

材料:キス(三枚おろし・皮引き済)、昆布 1枚、酢 少量

作り方:

  1. 三枚おろしにしたキスの身に塩を振り、15分ほど置きます。出てきた水分を拭き取ります。
  2. 昆布を酢水で湿らせて柔らかくします。
  3. 昆布の間にキスの身を並べ、冷蔵庫で一晩(4〜8時間)寝かせます。
  4. 昆布の旨みが移り、プリプリの食感になった身は、ポン酢やわさび醤油でいただきます。

翌日が最高の食べ頃で、身がしっとりして旨みが凝縮されます。

3. 捨てたら勿体ない!「骨せんべい」

捌いた時に余った中骨は、最高のカルシウム補給源になります。

作り方:

  1. 中骨を乾いたキッチンペーパーで水気を取ります。
  2. 低温の油(150℃)でじっくり5分揚げます。
  3. 温度を190℃に上げて2分、2度揚げにします。
  4. 油を切って、熱いうちに塩を振ります。

ポテトチップスのようなサクサク食感で、ビールのおつまみとして最高です。これがあるだけで、おかずの品数が自然と増えます。

4. 夏の贅沢「キスの南蛮漬け」

たくさん釣れた時にまとめて作れる、保存食にもなる一品です。

材料:キス 15〜20匹(丸のまま)、玉ねぎ・にんじん・ピーマン 各適量、南蛮酢(酢100ml・醤油50ml・砂糖大さじ2・唐辛子1本)

作り方:

  1. キスを丸揚げ(片栗粉をまぶして170℃でじっくり揚げる)にします。
  2. 南蛮酢を合わせます。
  3. 揚げたてのキスを南蛮酢に漬け、薄切りにした野菜を加えます。
  4. 冷蔵庫で2時間以上休ませると味が馴染みます。

冷蔵庫で3日間保存できるため、まとめて釣れた日に作り置きしておくと便利です。


キスと合う食べ方の工夫

天ぷらを最後まで美味しく食べるコツ

天ぷらは時間が経つとサクサク感が失われます。

大人数で食べる時は「揚げながら食べる」スタイルにするのが正解です。一気に揚げて並べると後から食べる分が湿って残念になります。

お弁当に入れる場合は、完全に冷まして水蒸気が逃げてからラップしましょう。

少し残ったキスを活かすスープ

天ぷらにした後の骨や頭を、水から15分ほど煮出すと上品な白いスープが取れます。

塩・日本酒・薄口醤油で味付けし、三つ葉を散らすだけで、料亭のような「キスのお吸い物」になります。


まとめ:感謝して「一匹まるごと」いただく

キスの命を余すところなくいただく。それが釣り人の礼儀であり、一番の贅沢です。

身は天ぷら・刺身・南蛮漬けで、骨は骨せんべいで、頭はスープで。全てを余すことなく料理することで、釣りの感謝を食卓に表現できます。

7〜9月の最盛期に釣ったキスは、鮮度も味も最高です。ぜひ釣りたての天ぷらを家族や友人に振る舞ってください。

Tip

「鱗」の見落としに注意! 特に背びれの付け根や、腹周りの鱗は残りやすいです。 鱗が残っていると、天ぷらにした時に口当たりが非常に悪くなります。 水の中で指でなぞって確認するのがコツです。

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