「釣!浜名湖」へようこそ!
今回ご紹介するのは、浜名湖の支湖である「庄内湖(しょうないこ)」の中でも、全アングラーの原風景とも言える伝説的なフィールド 「平松町(ひらまつちょう)付近」 です。
ここは、浜名湖で最も古くから 「ハゼ釣りの聖地」 として知られ、親子三代にわたってハゼを追いかけてきた地元アングラーも少なくありません。どこまでも続く穏やかな浅瀬(シャロー)、対岸に見える舘山寺の観覧車、そして水面を跳ねる小魚の波紋――。平松には、都会の喧騒を忘れさせる「豊穣の静寂」が満ちています。
しかし、近年ではこの「浅すぎる地形」を逆手に取った 「チヌトップゲーム(水面でのクロダイ・キビレ狙い)」 の超A級ポイントとしても、ルアーマンの間でその名を知られるようになりました。
伝統的なハゼの数釣りから、エキサイティングな最新ルアーゲームまで。浜名湖の英知が凝縮された平松エリアの攻略法を完全解剖します。
ポイント概要:地域に愛される「憩いのフィッシング・ポート」
平松エリアは、浜松市中央区の北東に位置します。目印は、地元の子どもたちの遊び場である 「平松児童遊園地」 です。
駐車場
児童遊園地の隣に数台分の駐車スペースがあります。ここは「地域の方々のご厚意」で成り立っているスペースです。満車時の路上駐車は即、警察への通報と釣り場閉鎖に繋がります。ルールを厳守し、無理な駐車は絶対に控えましょう。
トイレ・コンビニ
トイレは周辺にありません。ファミリーマート 浜松庄和町店が車ですぐの距離にあります。アグリス浜名湖(いちご狩り)やはままつフラワーパークが至近で、午前は平松でハゼと遊び、午後は花の香りに包まれるプランニングも可能です。
近くの釣具店
はなぞの釣具店(庄内湖エリア・車で約10分)
- 営業時間: 7:00〜17:30(週末は19:00まで)
- 店頭の24時間稼働エサ自販機は、早朝のハゼ釣りに不可欠な「赤イソメ」をいつでも新鮮な状態で提供してくれます。
水中構造:どこまでも続く「豊穣のシャローフラット」
平松の水中は、浜名湖内でも屈指の遠浅地形が形成されています。
超広大な泥砂底:ハゼのマンモス団地
護岸から沖へ100m以上進んでも、水深が1mに満たないようなフラットな地形が続いています。
- 水中地形 :周囲の田畑からの有機物が豊富に流れ込み、ハゼの主食となるプランクトンや、多毛類(ゴカイ)が密集。ハゼが繁殖し、越冬前まで成長し続けるための「最高の保育園」です。
- 攻略法:3.6m〜4.5mののべ竿を使った ミャク釣り が最適。底を優しく「トントン」と叩くことで、砂煙を上げてハゼの好奇心を刺激するのがコツです。
水路の流れ込み:酸素とベイトの供給源
田畑からの小規模な排水路がいくつか庄内湖に注ぎ込んでいます。
- 水中地形 :僅かに水深があり、常に新鮮な水(真水)が入り込んでいます。
- 戦略 :この「流れ出し」の先は、プランクトンを追うベイトが集まり、それを狙う シーバス(セイゴ)やクロダイ の絶好の着き場となります。
平松町のメインターゲットと季節の戦法
秋:ハゼ「神の数釣り」
平松が最も輝くシーズン。メインメソッドはのべ竿での数釣りです。
- のべ竿での数釣り:「赤イソメ」 を3ミリ程度に小さく刺し、手返し良く釣ります。平松のハゼはアタリが非常に明確で、初心者でも「ピリリッ!」という心地よい振動を感じることができます。
- ハゼクランク :水深が浅い平松では、ハゼクラも非常に有効。特に朝夕の薄暗い時間帯には、ルアーへの反応が爆発的に高まることがあります。

夏〜初秋:チヌトップゲーム「水深30cmの攻防」
ウェーディングで少し立ち込み、ポッパーやペンシルをキャスト。背びれが見えるほど浅い水域を、激しいポップ音で誘う。魚がルアーに襲いかかる際の「ガボッ!」という吸い込み音と、視覚的な興奮は、一度味わえば病みつきです。
夜間:セイゴ・チンタのライトゲーム
街灯の明暗部を狙った小型ミノーの引き。夜になると警戒心の解けた魚たちが足元まで寄ってきます。
安全・注意事項
平松の穏やかな景色に騙されてはいけません。ここには浜名湖最強の「刺客」が潜んでいます。
- アカエイの高密度地帯(レッドアラート):砂泥底のシャローは アカエイ のパラダイスです。ウェーディングの際は絶対に足を地面から離さない 「すり足歩行」を徹底してください。エイガードの着用は 「生存の義務」です。
- 児童遊園地の主役は「子ども」 :ここは公園です。子どもたちが遊ぶスペースを確保し、針やラインのゴミは1ミリも残さないことを誓ってください。
- 夜間の静寂を守る :住宅地が隣接しています。夜間の大声や車のドアの開閉音は即「釣り禁止」への最短ルートです。
まとめ:浜名湖の原風景、平松ののんびりとした時間を次世代へ
平松町(庄内湖)は、ハゼ・クロダイ・キビレ・セイゴなど多彩なターゲットが狙える、庄内湖屈指のシャローフラットポイントです。
- 秋(9〜11月)の落ちハゼシーズンが束釣りのベストタイム
- のべ竿ミャク釣りで底を「トントン」と叩きながら手返し良く探る
- ハゼクラは朝夕の薄暗い時間帯に反応が爆発しやすい
- 夏のチヌトップは朝マズメのベタ凪で威力最大
- ウェーディング時は「すり足」徹底、エイガード着用必須
- 駐車スペースは数台のみ、満車時の路上駐車は厳禁
- 帰り際に平松児童遊園地付近を水で洗い流してきれいに撤収
ハゼ釣りNO.1の聖地としての確実な釣果、観光・レジャーとの完璧なバランス。ファミリーから上級者まで楽しめる懐の深いポイントです。ウェーディングのチヌトップは中〜上級者向けですが、エサ釣りなら初めての方でも十分楽しめます。
Important
ルールを厳格に守り、地元の方々への感謝を忘れずに。今年の秋は、平松ののんびりとした空気の中で、ハゼとの真剣勝負を楽しんでみませんか。この素晴らしい環境を、私たちアングラーの手で守り続けていきましょう。
