「釣!浜名湖」へようこそ!
今回フォーカスするのは、猪鼻湖(いのはなこ)の入り口に位置する 「佐久城跡(さくじょうせき)周辺」 です。
ここは単なる史跡公園ではありません。
浜名湖の多くが「遠浅の干潟」であるのに対し、このエリアは護岸からわずか数メートルで水深がガクンと落ち込む 「急深(きゅうしん)」 な地形を形成しています。
この「深さ」こそが、猪鼻湖へと出入りする魚たちの主要な 「回遊ルート(魚道)」 となり、特に冬のカレイや夜の大型チヌ狙いにおいて、奥浜名湖屈指のポテンシャルを秘めているのです。
歴史の静寂に包まれながら、一撃必殺の大物を狙う――。そんな知的でエキサイティングな釣りを支える全データをお届けします。
ポイント概要:猪鼻湖の「門番」としての地形
佐久城跡周辺を攻略する最大の鍵は、その「立地」と「水深」にあります。
駐車場
佐久城公園内に駐車場とトイレが完備されています。
天竜浜名湖鉄道「浜名湖佐久米駅」から徒歩圏内という、「駅チカ釣行」が可能な希少なスポットです。
三ヶ日ICから車で約15分のアクセスです。
トイレ・コンビニ
トイレは公園内に完備されています。
ファミリーマート 三ヶ日インター店 (車で約5分)が最寄りのコンビニです。
近くの釣具店
えさや小寺(三ヶ日エリア)
- 地元三ヶ日に密着した釣具店。カレイ釣りのエサ情報や仕掛けが充実しています。
フィッシングジョイ(エリア内)
- 営業時間: 土日8:00〜21:00(平日14:00〜)
- 猪鼻湖エリアの最新釣果情報を把握しています。
猪鼻湖の「ボトルネック」を狙い撃つ
猪鼻湖は「瀬戸(せと)」という狭い水路を通じて浜名湖本湖と繋がっています。
佐久城跡はその水路を抜けてすぐの場所にあり、「潮の流れが収束し、魚が必ず通過する場所」です。
潮が動くタイミングで、仕掛けを「適切な深さ」に置いておくだけで、魚の方からコンタクトしてきます。
水中構造と戦略:斜面の「肩」を制する者が勝利する
佐久城跡のボトムは、砂に少量の泥と石が混じった構成です。
ターゲットを誘い出す「3つのピンポイント」
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カケ上がりの「肩」 :足元から深場へと落ち込む「斜面の始まり」です。ここにプランクトンや小魚が溜まりやすく、カレイやチヌが下から見上げながらエサを探しています。仕掛けを遠くに投げすぎず、この 「斜面の途中」に落ち着かせることが最重要です。
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城跡の「基礎石」周り :水中には当時の石積みの一部や、崩れた石が沈んでいる箇所があります。ここには カニやエビ が居着いており、ウキ釣りで丁寧にタナ(水深)を合わせれば、居付きの良型クロダイを引っ張り出すことができます。
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潮目(佐久米側の流れ) :佐久米方面から流れてくる潮と、猪鼻湖内からの引き潮がぶつかるポイント。海面をよく観察し、ゴミが溜まっているような「潮目」があれば、そこがルアーフィッシング(セイゴ・シーバス)の絶好のトレースラインとなります。
佐久城跡のメインターゲットと季節の戦法
冬(12月〜3月):カレイ「三ヶ日の座布団を獲る」
冬の猪鼻湖といえばカレイです。水深のあるこのエリアは水温が安定しやすく、産卵前後の大型が集結します。
- タクティクス:「ブッコミ釣り」 で2〜3本の竿を出し、アオイソメを贅沢に房掛け(数匹刺し)にします。アタリがあっても焦らず、 「タバコ一服」 待つくらいの余裕を持って食い込ませるのが、佐久城跡流の作法です。

春〜秋:ナイト・チニング「闇に紛れる巨魚」
夜間、公園の灯りが届かない静寂の中で、警戒心の解けた大型クロダイが足元の浅場まで差してきます。
- タクティクス:「フリーリグ」や 「チヌ専用プラグ」 を使用。ゆっくりとボトムを小突くように誘うと、強烈な「ガツン!」という手応えとともに、猪鼻湖の主が姿を現します。
安全・注意事項:歴史・史跡への敬意と安全ルール
この場所は、浜松市が指定する貴重な「歴史遺産」です。
- 史跡保護(絶対厳守)
:公園内の石積みや遺構は数百年という時を超えてきたものです。
「ピトン(竿立て)の打ち込み」「石積みへの落書き」「撒き餌の放置」
は絶対に厳禁です。釣り座の汚れは、帰る前に必ず水で洗い流しましょう。 - アカエイへの「すり足」:波打ち際を歩く際は アカエイ を踏まないよう足を擦って歩くシャッフル歩行を徹底してください。 エイガードの着用は必須です。
- 夜間の視界確保:街灯がないため、夜間は非常に暗くなります。 ヘッドライト は高輝度のものを用意し、足元の段差(特に古い石積み付近)での転倒に注意してください。
佐久城跡は浜松市指定の歴史遺産です。石積み・遺構への一切の損傷行為は禁止されています。釣り座を汚したら必ず洗い流し、ゴミは持ち帰ってください。
まとめ:時が止まったような静寂の中で、「深化」する釣りを
佐久城跡周辺は、カレイ・キビレ・クロダイ・セイゴ・ハゼなど多彩なターゲットが狙える、猪鼻湖屈指の急深ポイントです。
- 冬のカレイはブッコミ2〜3本竿でカケ上がりの肩を狙い、食い込みを十分待つ
- アオイソメの房掛けが基本エサ、焦らずゆっくり待つのが佐久城跡流
- 夜のチニングはフリーリグやチヌ専用プラグでボトムを小突くように誘う
- 城跡の基礎石周りはウキ釣りで丁寧にタナを合わせると居着きの良型が出やすい
- 佐久米方面からの潮目はセイゴ・シーバスのルアーゲームのトレースライン
- ウェーディング時は「すり足」徹底、エイガード着用必須
- 石積みへの損傷・落書き・汚れの放置は絶対禁止
猪鼻湖の豊かな生態系と、戦国時代のロマンが融合した特別なフィールドです。「深さ」を味方につけた圧倒的な回遊量、公園としての快適なファシリティ、歴史に守られた穏やかな雰囲気。訪れる際はぜひ一度城跡の石積みを眺め、かつての武士たちが眺めたであろう猪鼻湖の景色に想いを馳せてみてください。
Important
佐久城跡は浜松市指定の歴史遺産です。史跡への損傷・汚損は文化財保護法違反となる可能性があります。アングラーとして最高のマナーで楽しみ、歴史ある景観を未来へ守り続けましょう。

