「釣!浜名湖」へようこそ!
今回ご紹介する 「津々崎(つづさき)公園周辺」 は、猪鼻湖(いのはなこ)の南端に位置し、本湖(浜名湖)との水の入れ替わりを司る「南の門番」とも呼ぶべき最重要ポイントを徹底解説します。
目前に広がる公園の雰囲気は非常にのどかでファミリーにも最適ですが、一歩水面下に目を向ければ、そこは 「激流」 と 「水深12m超のディープ(深淵)」 が真っ向からぶつかり合う、浜名湖でも類を見ないほどダイナミックな戦場です。冬には40cmを超える「座布団カレイ」が、秋には潮流に乗って回遊する「メーター級シーバス」の目撃談が絶えない、奥浜名湖の限界突破を狙える稀有なフィールドです。
ポイント概要:激流を味方につける「ボトルネック」の戦略
津々崎(つづさき)は、三ヶ日エリアの南端、有名な「瀬戸水道」のすぐ北側に位置しています。猪鼻湖に流れ込む潮が必ず通過する「狭窄部(きょうさくぶ)」に位置するため、常に水の動きが新鮮で、ベイトのストック量が猪鼻湖内でもトップクラスに多いのが最大の特徴です。
駐車場
津々崎公園の無料駐車場(約20台)が利用可能です。
釣り場までの距離は徒歩1分以内。これほどディープなポイントに車から即アクセスできる場所は他にありません。
トイレ・コンビニ
公園内に公衆トイレがあるため、女性や小さなお子様連れでも安心して長時間釣行が可能です。
ファミリーマート 三ヶ日インター店 (車で約5分)が最寄りのコンビニです。東名高速「三ヶ日IC」からも近いため、名古屋・豊橋方面からの遠征アングラーの拠点にもなっています。
近くの釣具店
えさや小寺(三ヶ日エリア・車で約10分)
三ヶ日エリアの情報の要。カレイ狙いの「特選の青イソメ」の仕入れ状況や、瀬戸水道の潮の効き具合を確認してから入釣するのが津々崎の鉄則。
水中地形の深淵:足元から一気に落ちる「魔の壁」
津々崎の真髄は、その極端すぎて恐ろしさすら感じる地形変化にあります。
急峻なカケ上がり(壁)
護岸からわずか10m〜15mほど先で、海底は 水深10m〜12m以上 へと一気に落ち込みます。多くのポイントが遠浅な奥浜名湖において、これは異常事態とも言える深さです。
この「垂直に近い斜面」こそが魚の着き場であり、回遊路です。遠投しすぎると泥底の広がる「チャンネルの中心」に入ってしまい、逆にアタリが遠のきます。あえて 「チョイ投げ(15〜20m)」 で、ブレイクの斜面や肩の部分に仕掛けを置くのが爆釣への近道です。
川のように流れる「激流」
瀬戸水道を通じて猪鼻湖に流入・流出する潮が、真っ先に津々崎の鼻先に直撃します。
潮止まり前後を除き、常に猛烈な流れが発生します。ルアー釣りの場合、流れに逆らわずにルアーを 「ドリフト(漂わせる)」 させる技術が必須。ブレイクの際に沿って潮に乗せ、ゆっくりとワームやミノーを通すと、下から魚が突き上げてくる強烈な衝撃を味わえます。
ターゲット別・シーズン攻略ガイド
冬(12月〜春3月):カレイ「奥浜名湖の冬の王」
津々崎の名を一躍有名にしたのが、冬の投げカレイ釣りです。
- 攻略法:「重いオモリ(25号〜30号)」 が必須。激流に仕掛けが流されないよう、重めの誘導天秤でしっかりボトムをキープします。
- 極意:エサの「青イソメ」を3〜5匹の房掛け にし、匂いとボリュームで深場に潜む座布団カレイを誘い出します。時折「コンコンッ」と出る小さなアタリの後に、大きく竿が絞り込まれる瞬間が「津々崎の冬」の象徴です。

秋(9月〜11月):シーバス・サヨリ「回遊の最前線」
- シーバス :猪鼻湖に入ってくる大型個体がこのディープに身を潜めます。 シンキングバイブレーション で底付近を叩くか、大型ミノーで表層〜中層を流します。
- サヨリ :秋には公園のすぐ目の前までサヨリの群れが接岸します。専用のカゴウキ仕掛けで表層をゆっくり引きながら狙います。
夏(夜間):キビレ・クロダイ「深場からの襲来」
- タクティクス :夜間、一気に深場から上がってくるチヌを狙います。 チニング(フリーリグ) でブレイク付近を丁寧にズル引きします。岸側の街灯が適度にプレッシャーを下げ、良型がヒットしやすい傾向にあります。
安全・注意事項:「水深と激流」を攻略するための安全ルール
津々崎はアクセスの良い公園ですが、水中の状況は「中級者以上」の設定です。以下の注意を 絶対に 守ってください。
- アカエイへの厳戒態勢(最優先) :深場が近いため大型のアカエイが通路として頻繁に出入りします。水際(特に北側の砂浜エリア)へ降りる際は絶対に足を上げず、砂の上を滑らせる 「すり足(シャッフル歩行)」を徹底してください。 エイガード着用を強く推奨します。
- 落水厳禁・ライフジャケット着用 :岸から一歩先は水深12m。垂直に切り立った護岸であることが多く、一度落水すれば自力で這い上がるのは極めて困難です。 フローティングベストの着用はアングラーとしての最低限の義務 と心得てください。
- オモリの号数管理 :軽いオモリ(15号以下)では激流に流され、隣の人の仕掛けと「お祭り(絡まる)」してしまいます。周囲への配慮として 25号以上の重いオモリ を準備し、仕掛けを止める努力をしましょう。
- サヨリ釣りとルアーの共存 :秋のシーズン、サヨリ狙いの方が多く並ぶことがあります。狭い範囲でのロングキャストは避け、譲り合いの精神で楽しみましょう。
津々崎公園は駐車場・トイレ完備の利便性の高いポイントですが、水中は水深12m超の急深と激流が同居する上級者向けフィールドです。安全装備を万全にして臨んでください。
まとめ:津々崎で「浜名湖の深淵」に挑み、記録を塗り替える
津々崎公園周辺は、カレイ・シーバス・クロダイ・キビレ・サヨリなど多彩なターゲットが狙える、猪鼻湖屈指の急深激流ポイントです。
- 冬のカレイは25〜30号オモリで底をキープし、青イソメ房掛けでブレイクの肩を狙う
- チョイ投げ(15〜20m)でブレイクの斜面に仕掛けを置くのが爆釣への近道
- 秋のシーバスはシンキングバイブレーションでボトム付近を叩くかドリフトで流す
- ルアーはドリフト(流しながら誘う)技術をマスターすると釣果が格段に上がる
- 水際ではすり足徹底・エイガード着用(大型アカエイが頻繁に出入りするエリア)
- 落水リスクに備えてフローティングベストの着用は絶対条件
- 隣との間隔とオモリ号数の管理でお祭りを防ぎ、マナーある釣りを心がける
冬の凍てつく寒さの中、じっと竿先を見つめる忍耐の先に、他のポイントでは決して味わえない 「重量感」 が待っています。マナーを守り、周囲への感謝を忘れずに、猪鼻湖の入り口であなたを待つ「怪物の主」に挑んでください。
Important
水深12m超の急深護岸はひとたび落水すれば自力での脱出が極めて困難です。フローティングベストの着用は絶対条件です。水際ではすり足を徹底し、エイガードを着用してください。

