浜名湖でカレイを釣るために最も重要な要素は、「場所選び」と「時合(じあい)の読み方」です。
カレイは同じ浜名湖でも、エリアによって釣れる時期・サイズ・種類が大きく異なります。
「どこに行けば良いか分からない」という初心者から、「もっと型を狙いたい」という中上級者まで、それぞれのニーズに合ったポイントがあります。
私(さしし)が浜名湖でカレイを初めて釣ったのは、11月の網干場でした。
冷たい北風の中で待つこと2時間、「グィーン」と竿先が曲がり、上がってきたのは30cmのマコガレイでした。
その瞬間の興奮と、夜に食べたカレイの煮付けの美味しさは、カレイ釣りの虜になった原体験です。
ここでは、浜名湖全域のカレイ実績ポイントを詳しく紹介します。
カレイが集まる「場所の条件」
好む底質:砂泥混合底
カレイは純粋な白砂よりも、砂と泥が適度に混ざった「砂泥底」を好みます。
砂泥底はゴカイ・砂エビ・カニ・貝類などカレイのエサが豊富に生息する環境です。
好む地形:カケアガリ(ブレイク)の際
カレイは平坦な砂泥底に生息しますが、特に水深が急変するカケアガリ(ブレイク)の上に好んで定位します。
カケアガリは潮の変化が起きやすく、ベイトが溜まりやすい地形です。カレイはこの斜面の上部(肩)から下部にかけて散らばっています。
好む水深:5〜15m
秋〜冬のカレイは5〜15mのやや深めの砂泥底に多く、水深が深いほど大型が多い傾向があります。
春の「戻りカレイ」は産卵後に浅場(3〜5m)に戻ってくるため、岸から比較的近い場所でも狙えます。
回遊パターン
カレイは秋(10〜11月)に沖から浅場に向けて「乗っ込み」接岸し、冬(12〜1月)にピークを迎え、春(3〜4月)に産卵後の「戻りカレイ」として再び浅場に現れます。
浜名湖カレイ実績ポイントBEST5
ポイント1. 網干場(あみほしば)— 浜名湖カレイの聖地
浜名湖カレイ釣りで「まず行くべき場所」といえば、間違いなく網干場です。

なぜ釣れるのか: 今切口から直接外海の潮が流れ込む網干場は、新鮮な海水とともにカレイのエサとなるゴカイ・小エビが豊富に流れてきます。ミオ筋(船の航路)が岸から近く、カレイが好む深場(8〜12m)に届く投げ釣りが有効です。
攻め方: 正面のミオ筋(航路)に向かって遠投します。オモリは25〜30号を使い、激流の中でも底に仕掛けを固定します。
時合: 下げ潮の始まり(満潮から1時間後)に特に良く釣れます。大潮の日の下げ5分は「最高の時合」として地元アングラーの間で知られています。
シーズン: 10月〜12月は接岸初期の爆発力があり、最も安定した釣果が期待できます。
アクセス: 駐車場・トイレ完備で、足場が良くファミリーにも向いています。
ポイント2. 新居弁天海釣公園(あらいべんてん)— ファミリー向け最安全ポイント
設備が整い、初めてカレイ釣りをする方に最適なポイントです。

なぜ釣れるのか: 今切口から入ってくる潮が堤防先端に当たり、カケアガリが形成されています。この砂泥のカケアガリがカレイの定位場所となっており、秋〜冬は安定した釣果が期待できます。
攻め方: 足元のカケアガリから少し沖の砂泥底に向けて投入します。潮が速い時間帯は25〜30号のスパイクオモリが必要です。
時合: 下げ潮の始まりは特に潮が速くなるため、上げ潮の終わり〜満潮前後が釣りやすい時間帯です。
シーズン: 11月〜1月が最盛期で、数釣りが楽しめます。
アクセス: 駐車場・トイレ・売店完備で、柵付き堤防で安全。週末は非常に混雑するため早めの確保が必要です。
ポイント3. 弁天島海浜公園— 北風を背にして釣れるポイント
冬の強い北西風「遠州の空っ風」をしのげる、厳冬期の貴重なポイントです。

なぜ釣れるのか: 弁天島南側の赤鳥居方面は東〜南向きの釣り座が取れるため、冬の北西風を背にして釣りができます。赤鳥居前の深み(6〜10m)はカレイの冬の定位場所です。
攻め方: 赤鳥居方向の深みに向かって投げます。仕掛けを投入して安定させたら、5〜10分ごとに少しずつ手前に引き寄せて底の変化を確認します。
特徴: 厳冬期の1〜2月は大型(35cm超)が混じりやすい時期で、他のポイントが釣れなくなっても弁天島は安定した釣果を出すことで知られています。
アクセス: 駐車場完備。観光地でもあるため、釣り以外の用途でも立ち寄りやすいです。
ポイント4. 瀬戸水道— 良型狙い中上級者向けポイント
奥浜名湖への水路となる瀬戸水道は、大型カレイの聖地です。

なぜ釣れるのか: 奥浜名湖と表浜名湖を結ぶ瀬戸水道は潮流が複雑で、両方向から潮が入れ替わります。この複雑な流れが栄養豊富な水を循環させ、大型カレイが年間を通して定住しています。
攻め方: 北側の広い砂泥底に向かって投入します。仕掛けが落ち着いたら、ゆっくり引いてくるか、そのまま待ちます。
特徴: 40cmを超える「座布団カレイ」の実績が高く、大型を専門に狙う地元の熟練アングラーが通うポイントです。潮流が読みにくいため、経験を積んでから挑戦することをすすめます。
シーズン: 11月〜1月は大型が最も多く、良型狙いには最高の時期です。
ポイント5. 猪鼻湖(いのはなこ)入り口— 越冬カレイの溜まり場
松見ヶ浦や猪鼻湖の入り口周辺は、シーズン終盤まで粘れる「最後の砦」です。

なぜ釣れるのか: 奥浜名湖の深場は水温変化が比較的緩やかで、冬〜春にカレイが越冬するために集まります。他のポイントがダメな時期(2〜3月)でも、ここだけ安定した釣果が出ることがあります。
攻め方: 猪鼻湖入り口の深みに向かって投入します。越冬期のカレイは動きが鈍く、エサをゆっくり吸い込むため、アタリが出てもすぐに合わせず、じっくり待ちます。
シーズン: 1月〜3月のシーズン終盤でも釣れ続ける穴場で、春の「戻りカレイ」も期待できます。
ポイント選びの共通ルール
ルール1:砂泥底を選ぶ
砂が綺麗すぎる白砂底よりも、少し泥が混じっている場所をカレイは好みます。
現地で海水を掬うと濁りがある程度出るエリア、または底に黒みがかった泥が見えるエリアが候補です。
ルール2:ミオ筋(澪筋)の存在を確認する
船の通り道となる深い掘り込みが近くにあるかを確認します。
ミオ筋の縁(カケアガリ)は潮流の変化が大きく、カレイが好む地形です。
ルール3:潮流の変化がある場所
堤防の角・消波ブロックの切れ目・橋脚など、流れに変化が生まれる場所の近くが狙い目です。
これらのポイントの少し下流側(潮が当たった後に緩む場所)に、カレイがエサを待っています。
まとめ:「ホームグラウンド」を見つけよう
まずは足場が良く設備が整った網干場・新居弁天から始め、慣れてきたら潮の速い水道エリアや奥浜名湖に挑戦する——これがカレイ釣りの上達ステップです。
一つのポイントに通い続けて潮の変化・季節の変化を体感することが、最終的には最大の釣果につながります。Tip
「同じポイントに通い続ける」大切さ 浜名湖カレイ釣りで最も釣果を伸ばしている方は、特定のポイントに何度も通っています。 潮の速さ・方向・水深・底質を体感として覚えることで、同じポイントで劇的に釣果が変わってきます。 まずは一つのポイントを「ホームグラウンド」として選び、徹底的に通い込んでみてください。
